ルーキーイヤーは中継ぎで1試合登板の2年目ソフトバンク巽真悟投手(22)は「まず1軍で1勝」と謙虚だった。球威アップのためおせち料理による体重5キロ増作戦は「ダメでした」と68キロのままだが、近大の先輩、大隣との合同自主トレに「冬場走り込んで、今年こそ1軍で1年間しっかり投げたい」と思いは“増量”だ。キャッチボール段階から低めや右打者の内角など試合をイメージして「フォームが変わってきた」。成長の跡を結果で示したい。
ソフトバンク大隣憲司投手(25)が20勝&10完投を今季目標に設定した。7日、母校の近大野球部グラウンド(奈良県生駒市)での合同自主トレを公開。大学時代に走り込んだ生駒山周辺の坂路コースなどでランニング中心に調整した。「去年は(左ひじの)術後とはいえ悔しいシーズンだった。強い気持ちで結果を出したい。20勝する気持ちでやります」。額に大粒の汗を浮かべて新年の誓いを公言した。

 昨年は8勝10敗。ゲームの中でも好投と乱投の波が激しかった。一時は先発ローテーションを外され中継ぎ降格も味わった。「悪い方にばかり考えた。術明けという逃げの気持ちもあった」。そのマイナス思考を打ち消すため昨秋のキャンプから走りに走ってきた。「自分の中で追い込むのが苦手だったんですけどね」。限界まで挑戦することを重ねると、従来のような精神的な甘さは薄れてきた。

 今は自信がある。「やっぱり自分はインコース主体のピッチング。死球を怖がらず思い切りいきたい。今年はひじも問題ないし、2年目みたいに完投したい。がむしゃらに10試合くらいは完投したい」。入団2年目の一昨年はチームトップの11勝。6完投と先発ローテの柱だった。自信がなく外角一辺倒になりがちだった昨年から一転、内角を攻める“ケンカ投法”を予告した。

 現時点でローテ当確は杉内、ホールトン、和田。キャンプインと同時に先発枠4番目に名乗りを上げるのはスケールアップした大隣だ。
去年は共に期待を裏切った二人ですが、今年は挽回してもらいたいですね

特に先発投手はジャマーノも居なくなりましたし、4番手以降が不安です

藤岡や大場や神内や岩嵜などと競争しながら、ローテーを勝ち取って欲しいです