和田がでっかいプランをぶち上げた。故郷の島根県出雲市で毎年行う「第5回和田毅杯少年野球大会」の表彰式後、その口調は熱を帯びていた。「いつか全国大会が開けたら。各地で開かれるプロ選手の大会の優勝チームが集まれば面白いですね」。“夢”という一言を何度も交えながらも、新たな全国大会の開催を提案した。

 「井端さん、小笠原さん、(高橋)由伸さんも(冠大会を)開いている。まずは中国大会や西日本大会から始められたら」。小久保や松中らホークス勢、イチロー、松井秀らメジャーリーガーも自身の名前を冠した少年野球大会を開いている。思い描くのは、そうした大会の覇者が一堂に集う決戦の舞台だ。

 「今はあくまで構想を掲げた段階」と和田は前置きするが、今後は具体化へ向けたアクションも起こす構え。それぞれの大会事務局に呼び掛けて、実現の方法を探っていく意向だ。開催するならオフシーズンの12月が現実的。「寒くてもドーム球場でやれば大丈夫。(12月は)小学6年生にとっては最後の大会になる」。野球少年・少女たちの思い出づくりにも貢献しようという考えだ。

■すそ野拡大へ

 小学生を対象とした和田毅杯は2005年オフにスタート。当初は出雲市内のチームが対象だったが、5回目の今回は範囲を島根県内に広げ、32チーム約730人が参加した。第1回大会での小学6年生は現在、高校1年生。大会事務局によると、来春の選抜大会出場が濃厚な開星(島根)でベンチ入りできそうな選手もいるという。和田も「すごいですね」と目を見張った。

 この日の表彰式では参加した小学生の代表から「和田杯が僕たちの目標になっています。プロ野球選手になって、和田選手の球を受けたい。それまで現役で頑張ってください」と激励された。今季は左ひじの炎症などで自己ワーストの4勝に終わっただけに、「純粋に感動した」とエネルギーを受け取った様子だ。

 地元への恩返しで始めた大会から、逆に恩返しされ、元気をもらった一日。そうした輪が広がるごとに、野球界のすそ野も拡大する。少年・少女球児をどんどん増やすためにも各選手の「2世」の対決を目指す。
この時期になると色々なプロ野球選手の名の付いた大会が開催されてますから

こういう優勝チームによる全国大会というのが開催されるのも納得ですよね

後は場所と日程的な問題かもしれませんが

和田杯に出るのが目標と言ってる球児がいるわけですから

さらに上の大会があるのもモチベーションに繋がるでしょうね