今季打率・312(リーグ4位)、出塁率・387(同5位)はいずれもチームトップ。小久保に次ぐ143試合に出場した。「3倍は無理だと思ったんで2・5倍(4625万円)ぐらい」と設定したラインも決して吹っかけ値ではない。

 当然、球団の査定も「マイナス部分があまりない」(角田代表)野手トップ級のものだ。「希望額にはいかなかったけどすごく評価していただいたのも感じた」。かねて主張していた、1打席当たりリーグ最多の4・38球を相手投手に投げさせた「粘り」も“1打席○球以上でポイント”と明確に認められていた。

 さらなる飛躍が期待される来季に向け「今年も試合に出続ける中でつかんだ。何かにとらわれてやるのも良くない」と、打率などの数字目標を定めるのは避ける。ただ「フルイニング出場を目指します」とキッパリ。交渉の席上、角田代表にも宣言したことだった。

 来年1月はアリゾナで小久保らの自主トレに初参加する。38歳の年に全試合出場した主将から学ぶことは多い。「年齢はずっと上で、あれだけ長くやられて、ましてや全試合。すごく頼りになるし、そういう選手になりたい」。初めて1軍でフルに戦い抜いたシーズン。「体力的にもキツい部分はあった」と漏らすだけに「間近で感じて、話も聞いてみたい」とどん欲に吸収する構えだ。

 ホークス野手のフルイニング出場は2003年城島(現阪神)が最後。ただ外野手は意外なほど珍しく、1984年河埜も二塁出場が含まれ、外野手一本では55年飯田まで半世紀以上もさかのぼる。競争の激しい現外野陣で一度もベンチに退かなければ、球団の歴史に大きな足跡を残せる。

 もちろん長谷川自身、「調子が悪ければ代えられる」と立場が安泰とは思っていない。球団からも指摘されたバントなどのチーム打撃、守備・走塁と細部も磨き直し、向上を目指す。「今の数字にとどまる気も、今の形で終わる気もさらさらないですから」。向上心の塊が唯一無二の存在となれば、来オフは希望通りの金額が契約書類に踊るはずだ。
来季14年目の柴原洋外野手(35)がプロ入り最軽量で復活を目指す。今季は自己ワーストの37試合出場にとどまり、レギュラーの座を長谷川に奪われた。昨オフに2年総額2億4000万円プラス出来高の複数年契約を結んでおり、この日は現状維持でサイン。最大82キロまで増えた体重を現在74キロまで絞り込んでおり、肉体改造で外野の定位置奪取に燃える。

 「秋のキャンプでは、しっかりと走り込めた」。夕食で炭水化物をほとんど採らないなど食事も見直し、体重は入団時の75キロを下回った。年明けには都内にある森永製菓「ウイダー」のジムで指導を受ける一方、西戸崎室内練習場でも本格的な打ち込みに入る。「立花打撃コーチから『レギュラーじゃない選手は2軍』と言われた。来年は先発で全試合に出られるように挑戦したい」。来年は年男の36歳。屈辱を味わった男がスリムになった体とともに巻き返す。
前半戦から好調だった打撃ですが、終盤やや失速しましたが年間通しての活躍でした

さらなる飛躍を期待して、来年は長打をもっと増やして欲しいですね

HRは無理にしても外野の間を割る鋭い打球を期待します

柴原は不調のままに2軍落ちして上がってくる事はありませんでしたが

正直、下でも凄い数字を残す事無くシーズンが終わりました

気持ち的にも乗り切れなかったのかもしれませんね

勝負強いバッティングが復活する事を期待したいです

ただ、外野は長谷川を筆頭に村松・柴原・小斉・明石・城所・中村と左打者が多いですからね・・・