■右肩回復急ピッチ 待望の「Xデー」が秒読み段階に入った。開幕直前に右肩を痛め、2軍調整を続けてきた多村について、秋山監督が初めて戦列復帰の時期を示唆した。「交流戦から? そうなるだろうね」。復活祭の舞台は、交流戦開幕戦となる19日の阪神戦となりそうだ。 多村は3月25日のオープン戦・阪神戦で右肩を痛めたが、ここへきて回復は急ピッチだ。8日の2軍戦・中日戦で「3番・左翼」で41日ぶりに実戦復帰。9日の中日との練習試合では初回に左前適時打を放つなど、順調な回復を見せている。 きょう12日には、秋山監督が視察予定の2軍戦・阪神戦(ヤフードーム)に出場。先週末の2試合はいずれも2打席で交代したが、多村は「今度は打席も守備も増やしたい」と力を込める。久しぶりの本拠地での「御前試合」だが、全力プレーにも不安はない。 その後は14日まで2軍戦の同カードに出場。実戦感覚を磨いて、交流戦開幕戦での戦列復帰となりそうだ。秋山監督は「ケガして1カ月ぐらいたっているし、やっぱり生きた球を打っておかないとね」と強調しており、12日の視察後、即昇格する可能性は低い。 ■「左翼」起用が濃厚 1軍復帰戦は左翼での出場が濃厚だ。井出外野守備走塁コーチは「最初は負担が少ない左翼での起用になるでしょう」と説明。DH制が採用されないセ・リーグの本拠地での試合では、当面は右の代打の切り札としての起用となりそうだ。 プロ通算127発を誇る「T砲」の復帰で、松中と小久保との「TMKトリオ」も復活。打線は飛躍的に厚みを増す。しかも、横浜時代の2004年にはキャリアハイの「3割・40本・100打点」をマーク。セ界の投手に与える威圧感は、今も強烈なはずだ。 開幕から故障者の多さに頭を痛めてきた秋山監督にとって、「体調さえよければ、必ず結果を残す」と認める多村の復帰は何よりの朗報。右手甲骨折の松田の回復も順調だ。本来の戦力を取り戻した秋山ホークスが、交流戦でV奪回に大きな弾みをつける。外野の一角は長谷川が獲得しました
後の2つのうち1つはオーティズと松中の争いになると思います
特に交流戦のビジターはDHが無いので、松中・オーティズの両方が守備につく可能性もあります
打撃重視になると多村は代打となるでしょうね
交流戦が終われば、小久保を間で休ませたりと選択肢も増えますし
松田が帰ってくれば、いよいよ追撃態勢って感じですね