新人には「酷」な場面でも覚悟を決めていた。同点の8回2死二塁。直前に本塁打を放ったカブレラを迎えた場面で摂津がプロ初のマウンドに上がった。「自分の球を投げて打たれたら仕方ない。カウントを悪くしたら次で勝負すればいい」。カウント1-1から内寄りのシンカーで三ゴロに仕留めた。

 「ミスターゼロ」にふさわしい圧巻デビューだ。オープン戦10試合無失点と抜群の安定感で勝ちパターンの中継ぎに食い込んだ。「緊張はあったけど、がむしゃらにいけました」。1回1/3を無失点に抑え、サヨナラ劇につなげた。

 オープン戦ではWBC組の馬原に代わり“守護神代理”も務めた。小差の場面の登板も体験済み。「あの経験がなかったらもっと緊張したでしょうね」。頼もしい新人の存在に本家の馬原も「いい表情をしている」と太鼓判を押していた。

 7日からの楽天戦はJR東日本東北で8年間を過ごした仙台が舞台になる。社会人時代の友人も招待しており「次は緊張も和らぐだろうし楽しみですね」と笑った。ゼロを並べる26歳のルーキーが、ピシャリ無失点で“始発駅”を出発した。
昨日はかなり厳しい場面での初登板となりましたが、期待に応えてくれました
これで馬原の前を任せられる投手が出てきたので、チームとして大きいですね
オープン戦10試合を無失点というのが表に出ていますが、ヒットも殆ど打たれていません
どこまでこの快投が続くのか楽しみですね