「侍ジャパン」の1人、川崎宗則内野手(27)が26日、チームに“電撃合流”した。前夜に凱旋(がいせん)帰国したばかりの侍は、阪神とのオープン戦を前にした秋山幸二監督(46)やチームメートにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での2連覇を報告。1-1の9回に松田宣浩内野手(25)がサヨナラ弾を放つなど「侍魂」を注入されたナインはオープン戦5連勝を飾った。 ■「補欠、補欠」 世界一の「侍」が刀を休めることはなかった。25日に帰国したばかりの川崎が本拠地を電撃訪問。秋山監督やナインにWBCでの2連覇を報告した。「気持ちを切り替えて、きょうからホークスの一員として頑張ります」。元気いっぱいの“復帰宣言”にチームが活気づいた。松田のサヨナラ弾で破竹の5連勝だ。 試合前の選手ロッカーに「おめでとう」「お疲れさん」の声が飛んだ。小久保主将は「みんなに補欠、補欠と言われてたで」と明かした上で「これでマイナスの材料はなくなった」と歓迎。あいさつを受けたチームメートは突然の訪問に驚きの声を上げながら「4・3開幕」へ結束を強めた。 川崎が成田空港に降り立ったのは前日の午後8時40分ごろだった。帰国会見をただ一人欠席し、その足で羽田空港へ。福岡空港行きは終了していたため、北九州空港行きの最終便に飛び乗る。これは、2006年の第1回WBC優勝から帰国した王前監督と川崎が使った深夜の帰福方法だ。北九州空港到着は予定より遅れて26日午前1時半ごろ。「(V2という)一番いい形で戻って来られた」と足早に自宅へと向かう車に乗り込んだ。 ■秋山監督安ど 一夜明けて午後5時ごろ。愛車に乗った川崎がヤフードームに姿を現した。試合前練習の終わったナインと2月15日以来の再会。「いい報告ができてよかった」と笑顔だった。ロサンゼルス→東京→福岡。1日がかり、約1万キロの移動の疲れも感じさせず「時差ぼけも昼間に外に出ていたので大丈夫です」。秋山監督は「早く(試合に)出たいですと言っていた。うちの元気印だからね。元気、元気」と笑った。 ■あす本格始動 今後は、同じくWBC組の杉内、馬原とともに28日からチームに合流する予定だ。同日にある広島とのオープン戦への出場も検討されている。「試合にずっと出ていたわけじゃないからね。当然準備をしたいと思います」。WBCでスタメンは1試合のみ。5試合に出場しわずか7打席と、試合への渇望もある。 決勝で右ひじを負傷した第1回大会、左足甲を疲労骨折した北京五輪と違い、今回は無傷で帰ってきた。「体調を整え、またホークスで頑張ります」。本拠地滞在時間はわずか1時間半。自信に満ちた表情は侍ジャパンの「52」と別れを告げ、ホークスの「52」に戻っていた。決勝打は打てませんでしたが、準決勝の活躍もありましたし
なにより怪我無く戻ってきたのが大きいですね
川崎自身は野球がやりたいという気持ちが今は強いと思いますが
極限状態での戦いが続きましたし、披露もあるでしょうから
しっかりとベンチが見極めて使って欲しいですね