技術とメンタルの進化を打席で証明した。6回無死一塁、ヤクルト五十嵐が投じた外角高めの真っすぐを打ち返した打球は右翼フェンスを直撃。一塁から本多を迎え入れた。「最近は反対方向がしっかりと意識できている」。理想と重なり始めた結果。言葉には自信があふれていた。

 レギュラーに定着した昨季から自分らしい打撃の意味を考えている。当たれば、飛ぶ。それだけでは胸の張れる結果は残らない。「2ストライクに追い込まれてからスイングを変えなければ、同じように打ち取られる」。相手バッテリーが外角の変化球で仕留めにくるパターンを何とか克服するのはどうしたらいいか。その答えがセンターから右方向へとはじき返す技と意識だった。

 この日、4回に放った投手強襲の内野安打も8回の右前打もカウント2-2からのヒット。「右方向に飛んでいるのは追い込まれてそういう意識があるからじゃないの」。秋山監督も松田の成長に手応えを感じている。

 オープン戦ここまで2本塁打を含む33打数10安打、打率は3割を超えてきた。「(3三振した8日の)巨人戦で積極的にいけなかった。どんどん振っていこうと意識している」。3番松田の確立で4番松中以外はおぼろげだった打線の核が輪郭を見せはじめた。松田のバットが新生ホークス打線の浮沈のカギを握っている。
早いカウントでの打率が高い松田ですが、追い込まれてからもこういうバッティングが出来れば
打率も結果も残せるようになるでしょうね
ランナーを置いた場面で松田を迎えれば、投手は簡単に勝負にいけないですし
歩かせば、次は松中となりますからね
今の状態のままであれば打線が機能するかもしれませんね