異色の格闘技トレでローテは任せろ! 福岡ソフトバンクの新外国人キャメロン・ロー投手(27)が得意の「ムエタイ」を取り入れた独自の調整法でシーズンを乗り切る。登板後は筋トレ、自転車こぎに加え、鏡を前にしたシャドーボクシングで締めくくる。マウンド上で酷使した肩やひざをほぐす効果があるという。次回登板は12日の横浜戦(横浜)。技巧派右腕がキック&パンチで相手打線を翻弄(ほんろう)し、開幕ローテを当確させる。

■10分シャドー

 疲れもストレスも一蹴(いっしゅう)する。身長201センチの巨漢助っ人が、試合後のトレーニングルームで大暴れだ。パンチにひざげり、ローキックと10分間のムエタイ流シャドーボクシング。2メートル超のニシキヘビを愛する「ヘビ男」、名門ジムで鍛え抜いた経歴を持つ「ムエタイ戦士」とグラウンド外の話題で注目を集めていたローが、今度は異色の調整法で周囲を驚かせている。

 「肩や股(こ)関節がほぐれるんだ。心も落ち着くしね」。技巧派右腕の緻密(ちみつ)なコントロールを支えているのは、マウンドでの緊張から身も心も開放してくれるシャドーボクシングだった。ユニークな調整法に目を丸くした東チーフトレーナーも「肩やひじをリラックスさせる効果はあると思います」とうなずく。

■中6日もOK

 体のケアに気を配るのは、日本で先発ローテに入る意気込みの表れ。「1試合100球で終わるのは好きじゃない。物足りないし、120球でも130球でもより長く投げたいんだ。中6日も大丈夫」。メジャー流よりも日本流を熱望。前回登板した5日の楽天戦では3回1安打無失点で球数は37。このペースを維持すれば完投も見えてくる。

 次回は12日の横浜戦で5回をめどに投げる。「ライバルが何をしようと関係ない。やるべきことをやる」。目の前の打者を倒すことだけに集中し、開幕ローテ争いに勝ち抜くつもりだ。 (丹村智子)

■バスケシューズで練習参加…

 ローが布製のバスケットシューズで投手練習に参加した。「何でこの靴かって? これが今、僕の中でブームなんだ」と笑ったが、実は1足しか持っていないアップ用シューズを遠征用の荷物と一緒に送ってしまったドジが原因。仕方なく、ドームまで履いてきた私服用の靴でランニングやキャッチボールをこなした。とはいえ、ブルペン用のスパイクは忘れず持参し、30球を投げ込んだのは立派!?
練習が終わった後にシャドーをするなんて普通は考えつかないですよね
でも、トレーナーが言うように効果があるということも不思議ですね
メジャーでは管理されている部分がある投球数も、本人は投げたいと言ってますし
中6日での登板も大丈夫と首脳陣にアピールしています
12日の登板で結果を残せばローテー入りは確実だと思うので注目ですね!