雑草ルーキーが異例の大抜てきへ! 育成選手の柳川洋平投手(23)が、3月上旬のA組オープン戦に登板する可能性が出てきた。24日のB組の練習試合で好投し、斉藤2軍投手コーチはA組への推薦メンバーに指名。中継ぎ陣の再建はV奪回の大きなテーマで、首脳陣はオープン戦でA・B両組の中継ぎ陣を競わせる方針。結果を残せば、育成1年目の右腕が「出世ロード」を突っ走る可能性もありそうだ。 秘密兵器に急浮上だ。柳川が初の実戦マウンドで結果を出した。24日の練習試合、セガサミー戦で1回を無安打無失点2奪三振。「直球で空振りが取れる上、気持ちを前面に出す、うちに少ないタイプの投手」。斉藤2軍投手コーチは高評価の理由を明かした。 育成選手のオープン戦出場が実現すればチーム初。現在3枠空いている支配下選手登録に向けた猛アピールになる。「うちは育成でも(結果が)よければ1軍で使う考え。フォークを磨けば戦力になる可能性は十分ある」。斉藤コーチが言うとおり、1軍への扉は開かれている。 フォームの変化と環境が成長を促した。昨年12月、「足の上げ具合で打者のタイミングをずらせる」と、常時セットポジションの投球スタイルをノーワインドアップに変更。さらに1月の新人合同自主トレでは充実した設備とスタッフ陣のサポートで有効な下半身の使い方を身に付けた。 道のりは平たんではなかった。社会人野球の名門、新日本石油ENEOSでは右ひじと右肩の手術を経て、3年目で戦力外になった。働きながらクラブチームで野球を続け、昨年は独立リーグでプレー。プロへの道を切り開いた。 米大リーグ、レッドソックスの田沢は社会人時代の1年後輩。現地から届くニュースに「刺激を受けまくりです」。一足先にA組入りした育成選手の堂上の存在も励みになっている。入団前のヤフードーム見学時、「2人で開幕をここで迎えよう」と誓い合った。 次の実戦は28日の教育リーグ・ヤクルト戦(アイビー)で先発する予定。「一球、一球が今後の自分を左右する。次がだめならやっぱり育成はこの程度かと思われる」。厳しい言葉で自らを鼓舞する。「ここで戦力外になったら一生懸命やる野球は終わり」。この日、23歳の誕生日を迎えた熱血派。その右腕で最高の1年にするつもりだ。
育成選手の堂上が“プロ初安打”を放った。6回にホールトンから中前にはじき返すと、8回は篠原からの右前打でマルチ安打もマーク。「最後の紅白戦で2本出てよかった。練習した打撃ができた」。今キャンプ途中でA組に抜てきされ、首脳陣の評価は急上昇中。今後も「これからも新人らしくアピールしたい。勝てる捕手になりたい」と意気込んでいた。
ルーキーの摂津は惜しくも“初タイトル”を逃した。今キャンプの総投球数は1443球で巽に次ぐ2位。わずか8球差の惜敗だったが「投げすぎも良くないので、セーブしていました」と涼しい顔だった。この日も紅白戦に白組5番手として登板し、1回無安打無失点。紅白戦3試合で計5回を2安打無失点と即戦力右腕の名に違わぬ実力を示した。若手の台頭があった去年ですが、今年もルーキーが頑張っています
攝津は即戦力と言われていた実力そのままに結果を残しています
このままいけば開幕1軍も確実でしょうね
さらに育成の柳川と堂上もアピールに成功して、支配下選手への道が近づきました
ホークスの課題は中継ぎと捕手ですから、この2人にも十分チャンスはあると思うので
オープン戦でアピールして1軍に残って頑張って欲しいですね