えっ、開幕ローテ当確!! 福岡ソフトバンクの新垣渚投手(28)が19日、開幕カードの対戦相手・オリックスから警戒警報を発令された。右ひじの手術明けとは思えない力強いブルペン投球に、初視察の依田スコアラーは仰天。今キャンプはB組調整ながら、開幕からの先発ローテ入りを目標に掲げる53勝右腕の順調な回復ぶりに、早くもピリピリムードだった。

■打者相手投球まだ

 まだ打者相手に1球も投げていない。そんな新垣の頭上に、開幕ローテの「当確ランプ」が灯った。点灯させたのはオリックスの“007”だ。秋山監督や高山投手コーチが見守る中、A組ブルペンで投げ込んだ87球。その球筋に、目を見開いて視線を送り続けた。

 「フォーム固めの段階でしょうが、十分に間に合うでしょう。簡単に打ち崩せる投手じゃないし、脅威です」。嘆息交じりの依田スコアラーが、新垣のブルペン投球をしっかりと脳裏に刻み込んだ。なぜなら、4月3日からの開幕3連戦で対戦濃厚と見たからだ。

 5日に初めて捕手を座らせ、1週間後には変化球を交えた。15日は今キャンプ最多の100球。秋山監督は「そんなに飛ばして大丈夫か」と気遣った。その心配が杞憂(きゆう)にすぎないことを、偵察部隊の仰天ぶりが物語った。

■先発右腕1人想定

 現時点で開幕投手は杉内か和田が有力ながら、3連戦トータルでは右腕が不可欠。昨季までの6シーズンで通算11勝(6敗)を挙げている“キラー”だけに、オリックスが警戒色を強めるのも当然だ。依田スコアラーは「ホークスは左投手が多いから」と開幕3連戦中に1人は右腕が先発することを想定。その目には、新垣の姿が映っているようだ。

■キャンプ昇格なし

 一方の秋山監督はあくまでもシーズンを見据え、キャンプ中のA組昇格は見送る方針だ。「ナギサはあれだけ投げられるんだから、いい状態だね。でも、焦らせるのはよくない」と、慎重な姿勢を崩さない。だが、復活の足音は確実に大きくなっている。

 「フォーム的にはまあまあですね。いい感じに仕上がっています」と新垣は納得の笑みを浮かべる。あす21日にはフリー打撃に登板予定。周囲のざわめきをよそに、オリックス007の予想と違わぬ歩みを進めていく。
贔屓目で面白く書いているとは思いますが、他球団のスコアラーも評価するほど
新垣の調整は順調という事でしょうね
一方で、大隣はひじに違和感という事で大事をとりました
今のところ一週間の遅れという事で開幕は絶望という記事が出ていました
怪我人に泣かされた去年ですが、今年はどうなるのでしょうか!?