「宗」が「宗」を大絶賛! 福岡ソフトバンクのドラフト2位、立岡宗一郎内野手(18=鎮西高)が27日、川崎宗則内野手(27)と夢のコラボを実現させた。西戸崎室内練習場での新人合同自主トレ終了後、川崎に誘われて初めて一緒にノックを受けた。外野から遊撃に転向したばかりの高卒新人を、川崎は「僕がルーキーの時より3倍うまい」とベタぼめ。「ポスト川崎」との期待も高まる将来の大型遊撃手候補が、本人からのお墨付きも得て春季キャンプを前に弾みをつけた。

 夢の瞬間は突然訪れた。「ソウ! 」。出会って2日目の先輩から名前をそう呼ばれた立岡の背筋がピンと伸びた。人もまばらになった午後の室内練習場で、川崎からノックの誘い。チームスタッフのノックを受けた2人。「緊張しました。やばかったっす」。ガチガチになりながらも着実に捕球し、送球までを無難にこなした18歳は肩で息をした。

■来オフ弟子入り志願

 「外野から転向したばかりとは思えないグラブさばき。僕がルーキーの時より3倍うまい」。プロ10年目、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも正遊撃手の最有力候補が、後継者候補の素質に太鼓判を押した。

 初めて間近に見た“世界基準”のプレーに、立岡のモチベーションも上がりまくりだ。「川崎さんはボールを取ってから投げるまでが速いです。勉強になりました」。川崎が帰った後も興奮冷めやらぬまま打撃練習に突入。休憩を挟まないまま暗くなるまでバットを振り続けた。

 来オフにはプロ入り前から目標としてきた川崎の自主トレ弟子入りを志願している。いまやチーム最大“派閥”となった川崎の合同自主トレは、指名制ではなく立候補制。ただし誰でもウエルカムではない。「自分を高めるためにやっている」というように、川崎に刺激を与えられるだけの“何か”が必要になる。

 期待のルーキーも、指をくわえて待っているつもりはない。20メートル走では新人で唯一の2秒台。運動能力の高さは群を抜く期待のルーキーが目指すのは走攻守3拍子そろった大型遊撃手。寮で鏡を見ながらの素振りもほぼ毎日欠かさない。

■紅白戦デビューも

 遊撃手として川崎の背中を追いかけることになるが、周囲の期待は高まるばかりだ。担当の福山スカウトが「ムネ&ソウ」タッグの結成を提案。宗則に宗一郎と互いに「宗」が名前の頭文字。この日は川崎自らが「ムネりんとソウりんやね」と話し掛けたという。立岡も「川崎さんがいいなら…」と恐縮しながら笑みを浮かべた。

 2月1日から始まる春季キャンプでは紅白戦でデビューするプランもある。新人合同自主トレ中盤からは、さすがに疲労もたまった様子だったが、守備や打撃練習になると「楽しいです」と表情は生き返った。「開幕1軍を狙う」と積極姿勢を維持し続ける未来の大型ショート。実力でもホークスの元気印、ムネりんと肩を並べる存在に駆け上がる。
多少のリップサービスもあるでしょうが、ホークスにとっては大事な逸材です
大型ショートということですが、クリーンアップよりは1・2番か下位になるでしょうね
それでも期待度の高い選手ですから、楽しみですね