福岡ソフトバンクが2009年のドラフト戦略として、今年から導入した「九州枠」を継続設置し、地元の有望な選手を優先的に獲得する方針であることが28日、明らかになった。今秋のドラフト会議では育成枠も含めて計5人の九州出身選手を獲得。九州唯一の球団として来年以降も「九州枠」を最大限に生かしながら、基本理念の地元密着を推し進めていく。 九州の球団として、地元の有望選手に熱視線を注ぐ。12年ぶりの最下位でチームは大きな変革期を迎えても、そのスタンスは変わらない。今年からドラフト戦略に導入された「九州枠」をフルに生かして、ホークスが常勝軍団再建を目指す。 球団発足時から「地域密着」の理念を掲げてきた。ただ、ドラフト制度の改革や、その年々のチーム事情もあり、必ずしも反映されているわけではなかった。理念の原点に立ち返った今秋のドラフトでは、2位指名の立岡(熊本・鎮西高出身)をはじめ、育成枠も含めて全12人中5人の九州出身選手を獲得した。 「来年以降も方針は変わらないし、より広く、深くやっていくことを確認している」と球団関係者は明言した。今年から九州地区担当スカウトを他地区との兼任という形で2人に増員したばかり。「数年前からは九州の中学生を対象に、別の担当者が調査にあたっている」。スカウト網は確実に拡大した。 高校生ドラフトで1巡目指名した2007年の中田(日本ハム)や今年1位で強行指名した大田(巨人)など、競合覚悟でその年の目玉選手を取りにいく姿勢は変わらない。一方で、今後は「九州枠」を定着させたい意向。外れ1位や、中・下位指名の各候補選手に対する、さらなる徹底調査をスカウトには厳命している。 無名の存在から、今や日本を代表するスター選手に上り詰めた川崎(1999年ドラフト4位、鹿児島工高出身)を筆頭に、ホークススカウト陣の原石発掘能力は他球団にとって脅威だ。熊本県出身の秋山新監督がチームを引っ張り、水面下では地元密着のドラフト戦略を推し進める。九州の“血”をさらに濃くして、強いホークスをもう一度取り戻す。有望な選手を獲りながら、独自色を出すには必要だと思います
中学生の有望な選手を追いかけれるのも強みですし
九州出身の選手が多いとファンも増えますからね