福岡ソフトバンクの杉内俊哉投手(28)が13日、来春3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でドミニカ共和国との対戦を熱望した。前回大会では2次リーグの韓国戦で黒星を喫するなど不完全燃焼。雪辱を期し、米メジャー公式球を使っての練習も開始した。ドミニカ共和国はヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲス内野手(33)がエントリーを明言するなど超豪華布陣。組み合わせ上、準決勝以降で顔を合わせることになるV争いのライバルを倒し、世界連覇に貢献する。

■メジャー公式球 キャッチボール

 パの奪三振王が世界の舞台で、ドミニカ共和国に挑戦状をたたきつけた。通算553本塁打のAロッドやラミレス、オルティスらがWBC出場に意欲。最強メンバーになることが予想されるが、杉内は「打線が半端じゃない。投げるのが楽しみ」と不敵な笑みを浮かべながら力を込めた。
 2006年の第1回大会では、表面が滑りやすい国際球への対応が遅れ、不安を抱えたままマウンドに立った。中継ぎで2試合に登板。自力での決勝トーナメント進出がなくなった2次リーグ韓国戦では敗戦投手となった。
 不完全燃焼に終わった反省を生かして、この日は西戸崎室内練習場でメジャー公式球を使ってキャッチボール。「だいぶ質が違う。空気も乾燥してるし、いかに指を湿らせるかがポイント」。年内には手元に届く予定のWBC公式球と感触が近いボールを手にして、本番までの対策を入念に練っていた。

■「日本のために…」 フル回転中継ぎも

 世界連覇へ投手陣にとって追い風が吹いている。前回大会では1次リーグ65球、2次リーグ80球、準決勝、決勝95球と決められていた球数制限が緩和される動きが出てきた。今季8試合完投した左腕は「日本の先発投手なら100球くらいは投げる考えがある。増えた方がいい」とニンマリ。ただ、自身は先発に固執していない。「どこで投げても、日本のために頑張るだけ」。中継ぎでも投げる覚悟をにじませ、フル回転を宣言した。
 日本代表の原監督が15日に発表される日本代表候補44人に送った手紙も手元に届いた。「詳しくは言えないけれど、一緒に頑張ろうという内容」。侍JAPANの一員になる実感も高まってきた。熱望するドミニカ共和国とは組み合わせ上、準決勝以降で対戦。強力打線を擁し、優勝争いのライバルを自らの左腕で倒して、2大会連続の世界一の原動力となる。 
こういう向かっていく姿勢が世界大会では大事になると思います
投手陣は奪い合うようにマウンドに立って欲しいですね
ホークスファンとして杉内がドミニカ相手に快投する姿を見たいですが
それ以前にアジアラウンドを突破する事が第一条件です
前回優勝したといっても、今年の五輪では散々な結果になっています
他の国を迎え撃つ気持ちで戦うのではなく、挑戦者の気持ちで戦って欲しいですね