春はみんなでケガ予防! 福岡ソフトバンクの川崎宗則内野手(27)が5日、契約更改交渉で球団に「ケア講習会」の開催を提案する考えを明かした。秋山幸二監督(46)以下、新体制で臨んだ秋季キャンプでの練習の質・量向上から、体のケアの重要性を再認識。ここ数年、故障に苦しんできた自身と、チームのためにも「集団予防」でV奪回へ突き進む。

■春キャンプから

 もう故障禍は繰り返せない。そんな思いからのアイデアだ。23日に予定されている契約更改交渉。川崎はその席で球団側にある案を持ち掛けるつもりだ。「講習会の提案をしようと思っています。今度は体のケアの話を聞けたらプラスになると思う」。来春キャンプでの、いわば「ケア講習会」開催プランだ。

 今春キャンプ期間中に栄養指導、走法指導と、練習後の時間を使って宿舎で講習会を実施。球団の積極的な機会提供で「すごく勉強になった」と効果を実感しているだけに、内容のさらなる充実を望む。「リハビリの専門家のPT(フィジオセラピスト=理学療法士)さんなどから話を聞く機会があれば」と具体的な青写真も思い描いている。

 きっかけは練習量の大幅増だ。秋山新体制下の秋季キャンプでは“名物”と化した85分間フリー打撃に、練習後のランニングなど徹底的な強化策がとられた。「あれだけ練習をするんだから、やりっ放しでは体に良くない。しっかりケアをする必要がある」。キャンプを通して参加した者としての意見だ。

 故障予防の意識の裏には苦い経験がある。2004年に全試合出場して以降、05年に左肋(ろく)軟骨挫傷、06年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で右ヒジ靱帯(じんたい)損傷、07年は右手中指を骨折。今季も北京五輪期間中に左足甲を疲労骨折した。「ケガをするたび、ケアについて考えるようになった」。継続するストレッチ運動は、用具メーカーの会議や選手会行事などで大阪に滞在していたこの5日間も欠かしていない。

■今季ケガ人続出

 チームは今季、王最高顧問が「とにかく異常なくらい故障者が多かった」と嘆いたほどの野戦病院状態。斉藤、馬原、多村ら主力級に限らず、井手、長谷川ら定位置を確保しかけた若手も離脱した。「僕も若いころ、ケアのことをよく知らずにやっていた。知識があるだけでも違う」。秋山ホークス元年を万全の態勢で戦うには、チーム全体の意識向上が必要だ。

 3月の第2回WBCで幕を開ける来季は、レギュラーシーズン144試合に加え、日本シリーズ進出となれば総試合数は160を超える。「シーズンになれば、なかなか100パーセントの状態では試合に出られない。どうやって100近くにもっていくか」。5年ぶりとなる完走とチームのVロードのために、熱意をもって懇願する構えだ。
もともと怪我が多い川崎・・・それは一生懸命やってのことですが
やっぱり試合に出てなんぼの世界ですからね
本人も色々な話を聞きたいのでしょうが、やっぱりチームとしても怪我が多いですからね
練習量を増やして、体が強くなればいいですが、怪我が多くなっては意味がないですからね
自分のわがままではなく、自分にとってもチームにとってもプラスになるような
こういう提案はどんどんしていって欲しいですね