OB会会長のバトンは「N」から「O」へ。王さんが20年ぶりに巨人に復帰する。巨人の次期OB会会長に王貞治氏(68)=ソフトバンク最高顧問=が就任する方向で話が進められていることが4日、明らかになった。03年から会長職にあった長嶋茂雄氏(72)=巨人軍終身名誉監督=の健康面を考慮し、今季限りでソフトバンク監督を勇退した王氏が受け継ぐ。7日のOB会総会で正式承認される予定だ。

王さんが巨人に戻ってくる。巨人のV9時代を演出した両雄「ON」が、今度は巨人軍OB会会長職をリレーする。

 9月に開かれたOB会理事会の席上、会長職を長嶋氏から王氏に“禅譲”することが提案され、出席者全員が賛成したという。7日に都内で開かれるOB会総会で、第8代会長として正式に承認される予定だ。

 「ミスターも順調に回復されているが、OB会の幹部の1人が話をうかがったところ、長嶋さんも王さんになら譲りたいということだった。今季でソフトバンクの監督を退いたこともあり、王さんなら文句なしだと全員が異議なしで決まった」とOB会関係者が明かした。

 巨人のOB会会長はこれまで川上哲治氏、別所毅彦氏、藤田元司氏らそうそうたる大物が名を連ねてきた。

 現会長は03年12月に就任した長嶋終身名誉監督。04年3月に脳梗塞(こうそく)で倒れてからは広岡達朗副会長らが支えてきたが、体調回復に神経を使う中で5年間務めたこともあり、王氏が14年間着ていた他球団のユニホームを今季限りで脱いだことで、新会長就任に支障がなくなった。

 総会で正式承認されれば、背番号「1」が永久欠番になっている王氏にとっては、20年ぶりの巨人“復帰”となる。1988年9月29日、リーグ連覇を逃した責任を問われ、5年間務めた巨人監督を退任した。それ以来の古巣復帰だ。

 06年7月に胃がんの手術を受けたが、ソフトバンク監督を退任した後もプロ野球振興のため精力的に活動を続けている。今後は巨人OB会会長として、活動の幅を広げていく。

 王氏は来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)における日本代表の相談役になっているため、就任が決まれば、原監督には巨人とWBCの両面でのサポート役を兼ねる。

 来季、7年ぶりの日本一奪回を目指す原巨人にとって、最高の援軍が誕生する。
このまま福岡を離れるのでしょうか!?
球界の改革を王さんに望む声は多いのですが、こういう立場になると
発言の方も変わってくるんでしょうか・・・