寒風吹きすさぶホークスの契約更改交渉で、中西健太外野手(22)が現時点で今オフ最大のアップ幅を勝ち取った。600万円から約183パーセント増の1100万円で一発サイン。初1軍、初安打に初アーチ…と初ものづくしのプロ4年目を「初昇給」で締めくくった。

 会見では「初めて(1軍に)上がったにしてはよく頑張った、と評価していただいた」と納得顔。捕手から外野手に正式に転向した今季は59試合で打率、250、3本塁打と大砲の片りんを見せた。

 だが、笑顔は見せなかった。「今年はすべての面でいい経験をさせてもらった。自信になったしもっと上を目指していかないと」。シーズン後半は息切れしただけに、来季はさらなるブレークが目標だ。

 開幕スタメンも狙える来季は、1月に長崎・佐世保市でマリナーズの城島健司捕手が行う自主トレに参加。志願して入門した城島道場も3年目だ。「いろんなことを吸収したい。今まで以上にウエートトレーニングに力を入れて体を大きくしたい」と、肉体改造で激しい外野戦争を勝ち抜くことを誓った。
来季6年目の明石が大台を突破した。今季は自己最多の29試合に出場し、150万円増の1000万円で更改。「5年間で最も試合に出たと評価してもらった」と笑顔をのぞかせた。それでも、けがの話題に移ると渋い表情。8月27日の2軍戦で死球を受けて右手人さし指と中指を骨折し、「けがをしたことに悔いが残る」と振り返った。1月は山梨学院大で自主トレを行う予定だ。
 城所は「スーパーサブ査定」で60万円の増額をつかんだ。今季は自己最多の49試合に出場。「勝ち試合での代走や守備固めなど緊張感のある場面での出場を評価してもらいました」。6年目の来季に向けての課題に56打数5安打に終わった打撃面を挙げ、「両手をつけてしっかり振り抜くこと。打てれば、もっと試合に出られると思う」。打撃向上で出場機会を勝ち取るつもりだ。
現状維持でもすいません。大場翔太投手(23)が3日、ヤフードーム内で契約更改交渉に臨み、年俸1500万円の現状維持でサインした。昨年の大学・社会人ドラフトで6球団競合の末にホークス入り。即戦力と期待されたが今季は開幕直後の3勝に終わり「みなさんのご期待に応えられなくて申し訳ない」と謝罪した。昨年の大隣に続く「ドラ1ルーキー」のダウン提示も覚悟で臨んだ交渉は、期待も込めて現状維持。1、2分の“分殺”サインで来季の飛躍を誓った。 (金額は推定)
今年1番のブレークといっていいのが中西だと思います
三振が多い部分を課題として、来年頑張って欲しいですね
明石・城所は控えでの出場が多かったですが、まだまだな部分が多いです
来年は監督も代わり、横一線でのスタートなので持ち味を出してアピールして欲しいですね
大場はマイナスだと思っていましたが、まさかの現状維持
調子の良い時は抑えられるという期待料でしょうが
その調子が悪ければ1軍に上がって来られないというのも実証済みです
同じ過ちをおかすようでは、来年は今年の分も減額されるでしょうね