秋山2世に栄光の背番号7! 福岡ソフトバンクからドラフト2位指名された鎮西高・立岡宗一郎内野手(18)の背番号が「7」となることが分かった。29日、熊本市内のホテルで仮契約を結び、契約金6000万円、年俸700万円で合意。今季まで大村が、かつて井口が背負った万能型の象徴といえる背番号を与えられる俊英は、来春キャンプやオープン戦でのアピールに意欲を見せ、近い将来の「1番遊撃」定着を目標に掲げた。
 (金額は推定)

■「秋山2世」が仮契約

 走攻守3拍子そろった熊本発の「秋山2世」。その異名と期待にふさわしい番号があった。この日、行われた仮契約後、小川スカウト部長は立岡の背番号について「(12月)7日の新入団発表で」と語るにとどめ、立岡本人も「まだ何も聞いていません」と話したが、水面下では高卒新人には異例の一ケタ「7」が用意されているもようだ。

 背番号7は今季まで大村が背負っていた。消滅した近鉄からFAで王監督(当時)に請われ、ソフトバンク元年の2005年に加入して安打製造器ぶりを発揮。若手の台頭もあって秋山新監督の来季構想から外れ、今オフ、村松と1対1の交換トレードでオリックスに移籍した。村松には「35」が与えられ、「7」は空き番となっていた。

 福岡移転後、ホークスの背番号7としてファンに強い印象を残しているのが、大村の前に8年間着けた井口だ。「20世紀最後の大物内野手」として青学大から逆指名(ドラフト1位)で1997年入団。長打力を備えた即戦力ショートは99年の初優勝に大きく貢献し、二塁転向後も2004年オフの米メジャー移籍まで内野の要を担った。

 今オフ、フィリーズからFAとなり動向が注目された井口は二塁レギュラーを強く希望。古巣のホークスは本多の台頭もあり、早くから獲得競争不参戦の方針を打ち出していた。“空位”となった背番号7が、中堅手から大型遊撃手として育成される方針の立岡に渡るのも、自然な流れだ。

■「1番遊撃」奪取だ

 スカウト陣から「早くヤフードームのスコアボードに名前が出るように」と激励された立岡は、「先輩方を見て勉強し、1年目からチャンスをつかみたい」と近い将来の1番ショート奪取を誓った。ドラフト後も野球部の練習に参加しており、以前の外野ノックの時間を遊撃ノックに充てて転向準備を進めている。「キャンプは体づくりではなく(春季キャンプ初日の)2月1日に百パーセントでいたい」。川崎がWBCで不在となりそうなオープン戦での即アピールも見据えた。

■OP戦即アピール

 父静夫さん(53)、母せい子さん(48)同席で臨んだ会見では真っさらなユニホームに袖を通し「まだ実感がわかないです」と初々しく話した。小川スカウト部長が「プロでトップになれる能力を持っている」と言い切る逸材。間もなく背中に「7」を宿し、“21世紀を担う大物内野手”としてプロの世界を駆ける。

■両打ち転向も

 遊撃だけじゃなくスイッチも!? 立岡が将来の両打ち転向の可能性に「機会があれば」と話した。田浦中の軟式野球部で左打ちに挑戦し、高校で右打ちに回帰。2年秋の試合で左打席に入ったこともあるという。もっとも、現在のホークス内野手は川崎、本多を筆頭に左打者偏重傾向。編成サイドは「右打ちの内野手立岡」に期待しており、左打席でのパワー不足を自覚する本人も「右で打てないことには左でも打てないので」と当面は右打ちに専念する考えだ。
高校生の中では1番の実力を持つと言われている立岡ですが
高卒のルーキーに1ケタの背番号という事自体が凄いのですが
しかも7番というところが球団の期待も伺えます
大型野手として、ホークスの核弾頭に成長して欲しいですね