強打の新外国人選手獲得を目指す福岡ソフトバンクが、中南米各地で開かれる「ウインターリーグ」の市場開拓に乗り出す方針を固めた。秋山幸二監督(46)、王貞治最高顧問(68)ら球団トップが24日に会談。竹内孝規COO(48)と森脇浩司ヘッドコーチ(48)が12月中旬にも現地調査することになった。中南米のウインターリーグは現役メジャーリーガーも多く参加するなど水準が高く、最大の標的は強打の野手となるが、若い才能の発掘も目指す。ホークスからの選手派遣の方策も同時に探る方針だ。

■次は一塁手か

 今度のターゲットは「才能の宝庫」だ。球団トップが集まった24日の緊急会議。すでに2人の新外国人選手の獲得を発表したホークスだが、王最高顧問が究極目標に掲げる「50発打てる」大物の獲得へ、外国人の編成方針が再検討された。

 球団首脳の意見が一致したのが、毎年11月から2月に中南米各地で開かれる「ウインターリーグ」の調査だ。秋山監督は「特に(リーグ戦の)後半はレベルの高い選手が集まるから」と話し、竹内COOと森脇ヘッドコーチらが12月中旬から約1週間、現地視察する方針を固めた。

 最大の標的は、メジャーの選手供給源となっているドミニカ共和国になりそうだ。現時点で視察地域などは未定だが、竹内COOも「ドミニカは選手の調査をする必要がある。メジャーもドミニカ出身の選手は数多いから」と明言した。

 ドミニカ共和国は来年3月の第2回WBCの優勝候補の一角。D・オルティス(レッドソックス)、V・ゲレロ(エンゼルス)ら各球団の主砲を輩出するなど伝統的に打線が強力で、ホークスが狙う強打の野手の最高の市場ともいえる。

■「練習生」視野

 メッツ傘下の3Aゼファーズからアギーラ外野手を獲得したこともあり、竹内COOは「外野手を1人取ったので、次はもう少し幅広くみてもいい。DHだけでは厳しいが、一塁を守れれば」と説明。2人目の新外国人野手は、打力最優先となる可能性も示唆した。

 2005年オフは石渡編成部統括部長(当時)らがドミニカ共和国を視察したが、今回の中南米視察は即戦力獲得だけが目的ではない。竹内COOは「練習生のような形も視野に入れている。日本で1、2年育てようという考えです」と新しいプランも明かした。

 来季は現役メジャーも参加する「ウインターリーグ」への選手派遣も目指す。今オフは候補だった大場の故障もあり見送ったが、角田雅司球団代表は「来年以降は選手を派遣したい。今回はそのための下見の意味もあります」と説明した。

 王最高顧問も、監督時代の02年オフにドミニカ共和国を訪問。サミー・ソーサ(カブスなど)の自宅を訪問するなど、国を挙げてのVIP待遇を受けた。「時間はかかってもいいから、ニーズに合った選手をね」。王ルートも活用して、待望の大砲獲得を目指す。
外国人を4番に置いて戦うのが一番良い形だと思うので良い選手を探してきて欲しいです
育成も含めてという事なので、来年ではないかもしれませんが
大きな市場に目をやらない手はないですからね
メジャーの人材不足ですし、これからは獲得も難しくなると思うので
原石を探す目が大事になってきますが、今までホークスにはそれが無かったので
これから力を入れて、良い選手を見つけて欲しいですね