就任1年目で頂点に立つ! 福岡ソフトバンクの秋山幸二監督(46)が24日、本拠地ヤフードームで来季の日本一を約束した。この日開かれた「感謝の集い2008」(西日本新聞社など主催)で、監督就任後初めて福岡のファンの前であいさつ。来季の覇権奪回を約束し、超満員の3万2000人のファンの大歓声を浴びた。今季限りで監督を退任した王貞治最高顧問(68)は、福岡県の麻生渡知事(69)から県民栄誉賞を贈呈された。

 覚悟を秘めた「背番号81」が、ゆっくりとマイクの前に立った。本拠地を埋めた3万2000人のファンを見渡すと、秋山新監督が堂々の決意表明だ。まずはチームを代表して今季の最下位をわびると、監督1年目での日本一奪回を誓った。

 「来年こそこの悔しさを忘れず、みなさんの前で胸を張っていい報告ができるように戦い抜きます」。監督就任後、初となる福岡のファンの前でのあいさつ。西武、ホークスで常勝軍団を支えた指揮官は、今回の“所信表明演説”でも自らの目指す高みを示した。

■三原監督以来…

 今季は西武時代の同僚だった渡辺監督が、前年5位のチームを日本一に引き上げた。新人監督が前年Bクラスのチームを日本一に導いたのは、史上初。秋山監督も「今季の西武は強かった」と認めるが、来季は渡辺西武と立場を逆転させなければならない。

 前年最下位のチームが日本一に輝いたのは、名将三原脩監督が率いた1960年の大洋のみ。これが新人監督となれば、文句なしの史上初だ。険しい道は確かだが、宮崎秋季キャンプでは来季のゴールを見据え、妥協のない練習を課した。

 「日本シリーズの最中からチームを立て直すべく、若手の成長と意識改革を元に、厳しく充実した練習に取り組んできました」。練習時間確保のため、秋季キャンプ地を宮崎と福岡に分けた。85分間のロング特打は名物となった。その成果は明らかだった。

■王さんも手応え

 王最高顧問もたくましさを増した選手に笑みを浮かべた。「何人か選手とも会ったけど、真っ黒に日焼けしていた。選手もその気になっているようだし、手応えもあるようだからね」。ウエストが引き締まった田上を例に挙げて、ナインの本気度の高さを認めた。

 王最高顧問は監督就任1年目の95年に5位に終わったが、そこから常勝軍団を築いた。「僕がきたころはそうでもなかったが、今は優勝を目指すチーム。その分、1年目からプレッシャーはあるだろうね」。だからこそ、総力を挙げてのバックアップを約束する。

 次に「背番号81」がファンの前に姿を見せるのは、球春が到来する来年2月1日。秋山監督はすでに「2月は最初から実戦がやれるように仕上げてほしい」と厳命。王道野球のエキスを存分に吸収した「秋山流」で、史上初の快挙へスタートを切る。
現実問題、最下位からの日本一はかなり難しいです
それでもプロである以上一番上を狙うのは当然の事です
今年のホークス・西武を見てもわかるようにパリーグは戦国時代に突入しました
各チーム戦力差は年々小さくなり、どこが優勝しても最下位になってもおかしくありません
年間通して選手が力を発揮した西武が優勝し、最後に失速したホークスが最下位となりました
その逆が来年無いとは言い切れませんが、まずはしっかり練習しながら怪我をしない体を作る事です
後は若手の起用をもっと増やして欲しいですね
今年は松中・小久保と心中しましたが
チームは世代交代の真っ只中なので、名前にとらわれず調子の良い人を使って欲しいです
最下位だから思い切りやれる部分もあります
松田や小斉を4番に起用しても、意図があれば問題ないと思います
チームを変える為に積極的に動いて欲しいですね