陸上、剣道、さらには卓球…。他競技のトレーニング法や用具を活用する“秋山道場”が本格化してきた。秋山幸二監督(46)が5日、木刀を使って打撃指導。投手にはピンポン球を使ってリリースの感覚を養うよう提案した。

 この日お目見えの木刀は、宮崎市内の物産館からのお取り寄せ。前日は新任のあいさつ回りで宮崎県庁や同市役所に出向いたが、その最中に立ち寄った物産館で手に取って、打撃指導に使えるとひらめいた。重さ約1キロ、長さ115センチ。「手首の強化にちょうどいい。ダンベルやマスコットでやるよりも鍛えられる」と活用法を説明した。

 同時にスイングの軌道確認にも役立つという。午後の打撃練習で、まずは松田に木刀で素振りをさせ、球を切るようにとらえるイメージを植え付けさせた。松田は「『球にバットが直角に入るように振れ』と言われました。木刀を使うと感覚がつかみやすかった」と納得顔。現役時代の王最高顧問は、巨人の打撃コーチだった荒川博氏の自宅で真剣を振った。木刀はその“代用品”だ。

 さらに、投手陣には硬球よりもはるかに軽いピンポン球や発泡スチロール製のボールを使った練習を提案した。「軽い球を真っすぐ投げるのは意外に難しい。球を離すポイントや力加減とかが身に付く。子どものころにやったようにね」。ダイエー時代、工藤(横浜)もトレーニングに取り入れていたという。

 今春のキャンプから導入した日本陸連強化委員長の高野進氏から学んだ陸上トレも、内容をさらにハードにして続行中。他競技のエッセンスを取り込んで、選手のポテンシャルを目いっぱい引き出す。
全選手に合う練習法を探すのは難しいと思いますし、色々な練習法を提案して
各選手が自分に合ったものを選んで練習するのも良い事だと思うので
こういった多種多様な練習方法を提案していくのは良い事だと思います
あとは、選手がそれを身につける事が出来るか・・・