1987年1月10日 和歌山県生まれの21歳
1メートル82、68キロ 投手 右投げ左打ち

この数字からもわかるようにすらっとした長身から、強靭なバネでしなるように振り下ろされる腕から投げられる、そのストレートは安定して140後半を叩き出します

巽の紹介文はほとんどが、2007年4月14日の京大戦でリーグ新記録の23奪三振をマークした事。さらに、その6日後には同志社大を相手に、同リーグでは大学、ホークスを通じて先輩となる大隣以来のノーヒットノーランを達成した事の2つだと思います。

この年はMBPに最優秀投手にベストナインと大活躍!!しかし、そんな投手がなぜ外れ1位に!?

その原因は、3年後半から4年とやや不調に陥ります
しかし今年の成績は4勝に防御率2点台と決して悪いとは言えない数字です

巽の弱点は立ち上がりの悪さ・・・

しかし、大隣よりも体が丈夫と近大の監督さんは言います
6~7回から「さあ、これから」と思えるほどの疲れ知らず

7イニング投げた練習試合の後もブルペンで涼しい顔で快速球を投げ込む辺り、まさに鉄人です

今季の不調は精神的なものだと本人は言っています
「抑えないといけないと思うあまり、スマートに投げてしまった。」と・・・

また逆に、その端正な顔立ちからは想像もつかないほど闘争心の塊でもあり
打たれてしまうと、カッとなり、火だるまになることもありましたが
それもチームメートを信頼し、打たせてもいいんだという気持ちで投げる事で克服したそうです

コントロールも「ここに投げる」という意識を持つと上体が安定しないので「この辺りに投げる」
という意識で投げると、本来投げたかったところに投げる事が出来るという力の持ち主です

そんな巽の魅力は最速149キロの直球!!
独特の腕の振りから、腕の出所も分からない為にタイミングが取りづらいそうです
それも柔軟な体だという生まれ持った才能の1つですね

そして縦に落ちるカットボール、さらにはカーブの落差ながらスライダーの速さという
高速カーブも持っています

バッターも大変ですが、初めて受ける捕手も捕球するのに一苦労するそうです
その辺り、ホークスの捕手陣は大丈夫でしょうか!?

来シーズンも先発に不安のあるホークスですが、大場・大隣と違い
1年目から大活躍してくれる可能性のある投手です