FA権取得確実なソフトバンク・多村は権利を行使せずに来季も残留する。横浜から移籍2年目の今季は4月25日のロッテ戦(ヤフードーム)で右足腓骨(ひこつ)骨折。長期離脱を余儀なくされたが9月6日に1軍復帰。登録日数は7年87日だが角田球団代表は「3カ月出ていないので認めないといけない」と故障者特例措置の上限である60日の登録日数を認める方針で権利の取得は確実だ。すでに球団に残留の意向を伝えた多村は「ホークスのファンの方たちは素晴らしいし、来年もその応援を受けて野球がしたい」と早くも来季を見据えた。
大村直之外野手(32)が今オフ、フリーエージェント(FA)宣言する可能性が出てきた。今季の出場選手登録日数は1年(145日)に満たないことが確定したが、故障者特例措置で2度目のFA権取得が濃厚だ。2日、大村は「球団からは何も聞いていない」と話すにとどめたが、今季は外野の若手の台頭もあり11年ぶりに出場試合数は100試合以下。権利を取得した場合は移籍を前提に宣言することも予想され、今後の球団との話し合いが注目される。

 今オフにもFA権を取得できる見込みとなった大村は、来季について「ここ(ホークス)で試合に出られるのが一番」と前置きした上で「球団からまだ何も話は聞いていない。シーズンが終わってから考えることになるでしょう」と話した。

 今季の大村は春季キャンプ中に発症した右太もも裏痛で開幕に間に合わず、5月に初昇格。その後も抹消と再昇格を繰り返した。ホークスが全日程を終える予定の7日まで出場選手登録されても、1軍登録日数は131日で、1年と換算される145日に達しない。

 だが抹消期間中、離脱から2軍での実戦復帰までに要した計49日間は故障者特例措置の対象とみられ、不足分の補てんは可能。角田代表は「仮定の話で決まったことではない。NPBからの提示に、こちらが(故障者特例措置の適用を)申請してから」と話すにとどめているが、適用なら2度目のFA権取得条件である累計4年を満たす。

 今季のホークス外野陣は開幕から井手、長谷川、中西ら若手が台頭し、荒金、辻も成長した。昨季まで不動のレギュラーだった大村は故障明けの状態を考慮されながら、相手先発が左腕の試合はスタメンから外れたり、先発出場しても終盤に守備要員と交代するケースが多かった。出場試合数が「100」を切るのは近鉄時代の1997年以来、11年ぶりとなる。

 近鉄からFA移籍して4年、2日までにホークス現役選手で最多の通算1738安打を放ってきた大村は「まだ何も聞いていない」と繰り返した。措置の適用の可否を含め、全日程終了後にも球団と話し合いの場を設けることになりそうだ。
2人とも怪我の影響で満足な数字や結果を残せなかったと思います
その間、中西・井手・長谷川の若手に辻・荒金も頑張ってくれました
だからといって2人がいなくなってもいいという事はありません
多村・大村がいるからこその層の厚さが出来、レギュラーと2番手で
競争意識が生まれ、高いレベルでのレギュラー争いが出来るのだと思います
多村の残留は決まったみたいですが、大村にも是非残ってもらいたいです
監督人事が決まり、監督の目指す野球に共感出来れば大村の残留も大いにあると思います