王監督が「日本のGM」に就任する。日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー(67)が30日、来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督問題について、勇退を決めた王貞治監督(68)に、10月7日の最終戦を待って協力要請する考えを明らかにした。すでに王監督も協力を明言。具体的な役職名や仕事の内容は決まっていないが、ホークスとともにゼネラルマネジャー(GM)的な立場で世界連覇を目指すことになりそうだ。

■ホークスと「兼務」

 背広に着替えての大役は「終身GM」だけではなかった。日本野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは30日、今季限りでの勇退を発表した王監督に、来年3月の第2回WBC日本代表のフロント入りを要請することを示唆した。

 「王監督の経験、英知、知恵を借りないという選択肢はない」。当初は第1回大会を制した“WBC監督続投”を基本線としたが、王監督が健康上の問題を理由に固辞。それでも、王監督の手腕や求心力は、北京五輪で惨敗した日本代表にとって不可欠だった。

 ホークス14年間の監督生活に別れを告げる王監督も、日の丸への後方支援は惜しまない意向だ。20日の加藤コミッショナーとの会見では「僕に協力すべきことがあればすべき」と話した。23日の勇退会見でも「球界のためになることは協力したい」と繰り返した。

■全日程終了後に

 王監督の前向きな意向を踏まえて、加藤コミッショナーもフロント入りを決断したもようだ。「王さんがそういう発言をしているのは承知しております」と同コミッショナー。旧知の仲とあって、王監督も「意見交換がしやすい方だと思う」と話している。

 WBC日本代表での王監督の肩書は、「アドバイザー」や「相談役」が有力とみられる。25日の孫正義オーナーへの辞任あいさつの際に、ホークスで「終身GM」を務めることも内定。今後は日本球界のご意見番としての“二足のわらじ”を履くことが有力だ。

 今後は、10月7日の今季全日程終了を待ち、早ければ同8日にも王監督に正式要請することになる。王監督自身も受諾に支障はない見込みで、加藤コミッショナーと王監督が二人三脚でWBC監督の人選を煮詰めることになりそうだ。

 勇退会見後は「(シーズン終了後は)しばらくゆっくりしたいね」と漏らしたこともあったが、日本球界の真価が問われる第2回WBCは目前に迫っている。「何かをしたいとか言っているうちが花」。王監督が常々口にしている通り、つかの間の休息の後は多忙なスケジュールとなりそうだ。
コミッショナーとはいきませんでしたが、まずは一歩前進です
王監督のように野球界全体の事を考えている人が上に立たないと
これからの日本野球界はダメになってしまいますからね
いろいろと弊害もあるかもしれませんが、変革のチャンスなので
体調に気をつけながら頑張って欲しいです