東北高時代、ダルビッシュ有(日ハム)とともに甲子園を沸かせ、“マカベッシュ”の愛称で人気を呼んだ東北福祉大の真壁賢守投手(4年)が社会人野球の強豪・ホンダ(埼玉・狭山市)入りすることが17日、分かった。当初はプロ入りを希望していた右腕だが大学では不完全燃焼のまま。今秋のプロ志望届提出は断念した。2年後のプロ入りを目指し、再出発する真壁が「とうほく報知」に決意を語った。

 ―ホンダ入りが内定したが―
  「今、プロに行ってもプラスにならないし、指名もかからないでしょう。社会人という新しい世界を経験して、2年後にプロを目指したい」

 ―大学を振り返ると―
  「高校の時に結果を残して、大学でも周りからの期待を感じていました。それに応えられず、監督にも迷惑をかけた。相手というより、自分の理想と闘っていたのかも。22年の人生ですけど、高校時代が一番、輝いていた」

 ―今季、右ひじ痛などにも苦しんだ。
  「冬場に右足首の疲労骨折もあって。でもけがの功名もある。野球への取り組み方など、根本的なことに気づかされた」

 ―親友のダルビッシュは、どんな存在?
  「有が活躍すればするほど『真壁はこうじゃなきゃいけない。自分は何をやっているのか』と感じてました。それはいい意味で。有のことは決して嫌いじゃないし、励みにもなっていますから」

 ―ダルビッシュに言いたいことは―
  「この1年間は有に追いつこう。同じ舞台に立とうと思って、頑張ってきました。本当に野球のことしか考えてなかった。(プロで同じ舞台に立つまで)『2年、待ってくれ』と言いたいですね」

―ホンダ入りは伝えた?
  「10月に有が(楽天戦で)仙台に来たら、一緒にメシでも食べようと思ってます。そこで決意表明をします。もう一度、プロに向けて頑張ることを―」

 ―現在、秋季リーグ中だが―
  「戦力としてはもちろん、副主将としても選手をまとめ、サポートしていく。今、できることはチームに貢献することです」

 ―社会人での抱負を教えて。
  「(夏の甲子園で準優勝した)高2の時みたいに世間にインパクトを与えたい。みんなが忘れたころにポッと出てきたい。ホンダは強豪。そこで試合に出られるようなら、プロも見えてくる」

 ―現在の課題は?
  「年明けには(ホンダに)合流する。大学野球を引退した後も、しっかり体をつくりたい。東北に入った時の気持ちを思いだして、気を抜かずにやりたい」

 ―最後に一言。
  「2年でプロに行きます!」
名門ホンダで力をつけて、2年後のプロ入りを目指してもらいましょう
甲子園では名前を残しましたが、大学入学後は今ひとつ力を出し切れていませんでした
ダルの活躍も刺激になっているでしょうが焦らずしっかりと力をつけて結果を残して欲しいですね