守護神が復活へ大きなステップを踏んだ。右肩の炎症で2軍調整中の馬原孝浩投手(26)が4日、ヤフードームで行われたウエスタン・リーグ広島戦で118日ぶりに実戦マウンドに立った。2-0の9回に登板し、打者4人に対して1安打無失点でセーブをゲット。最速149キロと本来のスピードを取り戻し、フォークで三振も奪った。日替わりストッパーの日々に、間もなくピリオドが打たれるはずだ。

 千葉で1軍が1-8と大差をつけられていた午後8時43分、2点リードの9回表だった。守護神がヤフードームのマウンドに帰ってきた。3月8日の広島とのオープン戦以来、118日ぶりの実戦。馬原の名がコールされると、ファンの熱い声援に後押しされ、背番号14がベンチからマウンドへ駆け出した。

 硬さはあった。球が引っ掛かり、ボール先行の内容。「悪い癖も出たし、細かい制球はまだまだ。内容としては悪い」と自己評価も厳しかったが、それでも最速149キロをマークした。先頭の中谷を一ゴロに仕留め、山本を137キロのフォークで空振り三振。喜田には右翼線二塁打を許したが、井生を135キロのフォークで遊ゴロに片付けた。打者4人に13球。「久々の感覚を味わえた」と緊張感を満喫した。

 すでに目線は1軍のマウンドにある。次は連投を試して、また一つステップを上がる。「これからはブルペンよりも試合で投げていく。どんどん投げていけば、登板間隔も空くことはないし、緊張する場面でも自然に入っていける。球宴前に(1軍に)上がれるようにやってきた。1日も早く呼ばれるのを待つだけ」と早期復帰を言い聞かせた。

 この日の女房役、急きょ1軍昇格が決まった高谷は「久しぶりの実戦だったし、キレもこれから出てくると思う」と褒めすぎることをせず、冷静に“上積み”を口にした。杉本投手コーチも「少なくとも3、4試合。いや、もう少しかな。完全に不安がない状況になったら考える」と語り、朗報にもあえて慎重な姿勢を取った。

 ストッパー不在で苦しむチームの窮状は痛いほど理解している。交流戦の優勝争いが佳境に入っていた6月21日から3日連続でブルペン入り。その21日は巨人戦で杉内が9回に同点弾を浴び、延長12回サヨナラ負けした。「負担をかけて申し訳ない。早く合流して助けたい」。優勝を決めた22日は捕手を座らせ本格的に投球。切実な思いに復帰へのピッチも、おのずと上がった。

 この日はヤフードームでのナイター。“リハーサル”には絶好の舞台だった。「ナイターなのも自分にとってはよかった。観客も入るし、雰囲気を味わえた」。最後は観客席から「あと1球」コールも沸き起こった。井生を遊ゴロに打ち取ると、野手とハイタッチ。熱心なファンに元気な姿を披露した。相変わらず苦しい投手陣の台所事情。窮地を救う守護神が降臨する日は近い。
馬原復帰は嬉しい知らせです
でも、現状ではリードしたまま終盤を迎える事が出来ません
という事は馬原復帰も出番が無い可能性が・・・
まぁ、多少のモチベーションの変化はあると思いますので
それに期待しましょうか・・・

ひざ痛の的山に代わって高谷昇格となりました
今年はプロにも慣れてきたのか、多少の余裕が感じられます
去年の悔しさを1軍で晴らして欲しいですね
救世主とまではいかないまでも、チームに活力を与えてくれるといいのですが・・・