プロ野球の新しいコミッショナーに、前駐米大使の加藤良三氏(66)が就任することが確実になった。5月に開かれる実行委員会と臨時オーナー会議で承認されれば決定する。コミッショナー職は昨年1月に根来泰周氏(75)が退任したが、後任がおらず、根来氏が引き続き代行を務めていた。外交官出身のコミッショナーは、下田武三氏以来で2人目。 加藤氏は01年に外務審議官から駐米大使に就任し、今年4月1日付で退任した。
来歴・人物 成蹊高等学校、東京大学法学部を経て、1965年(昭和40年)に外務省入省。同期には北米局長、駐英大使などを務めた折田正樹(中大教授)など。オーストラリア、エジプトの大使館で書記官を務めた後、本省条約局およびアメリカ局に勤務した。 1987年(昭和62年)に駐アメリカ合衆国公使に任命され、その後サンフランシスコ総領事を経て、当時の北朝鮮政策重視路線により、加藤がアジア局長(1995-97年)に、折田が北米局長に回った。さらに総合外交政策局長(1997-1999年)、外務審議官(1999-2001年)などを歴任、総政局長→事務次官へのコースを、入省が1期先輩にあたる川島裕同様切りひらくかと見えたが、川島の後任次官には野上義二(加藤の1期後輩の昭和41年入省組)が就任し、加藤は2001年(平成13年)10月に駐アメリカ合衆国大使に任命された。この人事は田中真紀子外務大臣と外務省事務方とのトラブルの影響を受けたとも言われる。 アメリカ合衆国下院121号決議に対しては事実の否定ではなく、日本政府は謝罪を行っているとの立場で反対論を展開している。決議案の委員会採決直前には米下院の有力者に決議案全面撤回を求める書簡を送っている。この文書で加藤氏は「仮に決議案が可決された場合、日本政府はイラク復興や対テロ戦争でのアメリカへの支援の見直しなども含めた対策を取らざるを得ないだろう。日米の友好関係に長期にわたって悪影響を与える。」と主張し、決議案の全面撤回を求めた。 野球好き 加藤は野球に造詣が深く、ソフトバンク監督王貞治とも懇意であることから、夕刊フジ編集委員・江尻良文はコミッショナーにふさわしい人物と挙げたことがある。また豊田泰光のコラムにもその野球通ぶりを紹介されたことがある。 加藤が2008年6月の駐米大使赴任期間終了にて帰朝するのを待って、日本プロ野球機構が正式に日本プロ野球コミッショナー就任を要請する方向であることが明らかとなった。 同期 外務省同期入省には、折田正樹のほか、田中克之(駐墨大使、中南米局長)、木谷隆(駐ペルー大使)、小西正樹(駐マレー大使、国連大使)、佐藤裕美(駐コートジボアール大使)、佐々木高久(駐ナイジェリア大使)、朝海和夫(駐ビルマ大使)、河村武和(EU大使、儀典長)、茂田宏(駐イスラエル大使、国際情報局長)、内田富夫(駐スウェーデン大使)など。この加藤という人が、日本の野球界をどういう方向に持っていくのか分かりませんが
現・代行のおバカさんが退職することが何よりの吉報でした
これからかた日本の野球をしっかりと中身あるものにして欲しいですね