移籍1年目の的山哲也捕手(37)が、開幕マスクの最有力候補に浮上した。残り5試合となったオープン戦で、首脳陣が的山を重視した起用を検討していることが分かった。王監督は捕手の起用法について「固定できるのが理想だが、難しいだろう」としているが、開幕戦は守備面を重視。開幕投手が決定的な杉内俊哉投手(27)は初の大役ということもあり、女房役は経験豊富なベテランに託す方針だ。

 杉内の「愛妻」はベテランに託す。3・20の開幕戦まであと1週間余り。早々と開幕投手が決定的になった杉内に続いて、開幕捕手の青写真も見えてきた。杉内が先発する13日ヤクルト戦(神宮)で、的山と初バッテリーを組む予定だ。

 この日、残り5試合となったオープン戦の捕手について、大石バッテリーコーチは「的山が3試合くらいに先発するだろう」と説明。残りの2試合は山崎、田上が1試合ずつ先発するが、的山の優先起用は開幕を見据えたものといえそうだ。

 「正捕手」が決まったわけではない。今季の捕手起用について、王監督はキャンプ中から「固定するのが理想だが、難しいだろう」と説明していた。現在、1軍の3人は打力、守備でそれぞれ一長一短ながら、開幕投手の杉内はプロ7年目で初の大役。独特の緊張感の中で実力を引き出すためにも、ベテランの力を重視したものといえる。

 的山は10日の中日戦でオープン戦2度目の先発マスクをかぶったが、本塁クロスプレーで右手小指を痛めたため、途中交代。もっとも症状は打撲とみられ、試合後には本人も「大事をとった」と強調。長引くことはないとみられる。

 キャンプ中の右ふくらはぎ痛で出遅れていることもあり、残りのオープン戦での優先起用は実戦を増やすための王監督の配慮ともいえる。オープン戦初先発した8日広島戦では、4度企図された盗塁を2度、阻止。残り試合で最終仕上げを済ませて、移籍1年目のベテランが開幕マスクへスタンバイする。
杉内の相性より、開幕の緊張感をほぐす為にベテラン的山という事みたいですね
守備重視=的山というのは間違っていないと思います
後は怪我で出遅れた分を残りの試合出調整出来るかですね