眠れる大砲がついにお目覚め!? 新外国人のマイケル・レストビッチ外野手(29)が29日、王監督の緊急メスで大変身した。打撃練習中に個別レッスンを受けた途端、ヤフードームのスタンドに特大弾を連発。ここまで紅白戦、オープン戦を通じてノーアーチだが、あす2日の巨人戦では米メジャー時代にチームメートだったグライシンガーと対戦。旧友撃破で一気に波に乗る構えだ。

 広大なドームのスタンドに、面白いように打球が突き刺さった。着弾と同時に「カーン! 」という心地いい衝撃音が響き渡る。キャンプ中の紅白戦、オープン戦を通じてここまで28打席連続ノーアーチ。春眠をむさぼっていた助っ人が、王監督の緊急打撃レッスンを受けて大変身した。

 「もともとパワーはあるから、力で振るのではなく、スイングスピードを速くすることに集中するよう言われた。王監督のおかげでリラックスして打てたし、感触もすごくよかったよ」

 打撃練習中、レストビッチに自ら近づいた王監督は「体の柔らかさを生かして打て」とアドバイス。その直後から、スタンドへの打球が激増した。後ろで見守る王監督も手をたたいて大喜び。「もともと(チームで)力は一番くらいだからね」と、待望の弾道に目を細めた。

 両翼100メートル、中堅122メートル、フェンスの高さ5・84メートル。「今まで自分がプレーしてきた中で最も大きい」と目を丸くしたレストビッチだが、この日の“開眼”で攻略への手ごたえをつかんだ様子だ。「シンに当てればホームランになる」。記念すべきその第1号は旧友に浴びせる構えだ。

 あす2日の巨人の先発は、移籍1年目のグライシンガー。米国時代、ツインズに所属していた2004年にチームメートだった右腕だ。「対戦したことはないけど、コントロールがいいし失投しない。本当にいい投手だよ」。再会を祝う一撃を本拠地のスタンドに豪快にブチ込む構えだ。

 「今は日本の投手の変化球に慣れる段階。打席でたくさん見られるのはプラスだし、シーズンに向けてどんどん研究していかないとね」。オープン戦は残り14試合。王監督のメスで目覚めた大砲が、旧友撃ちで一気に爆発モードに突入する。
これで調子が上がっていけばいいのですが
練習と本番は違いますからね
大きな期待はしないですが、今日からのOP戦でそれが出来ているか見てみたいですね