ソフトバンク大村直之外野手(32)が28日、右太もも裏痛を悪化させ、2軍降格が決定した。ロッテ戦前の練習中、24日に痛めた部分に強い張りを訴え、試合も欠場。首脳陣は治療優先の方針を固めた。オープン戦出場はゼロのままで、9日からの遠征も帯同しない見込みだ。昨年のチーム首位打者でベストナインにも輝いた名手の開幕戦出場は絶望的となった。5年ぶりV奪回を狙う王ソフトバンクに暗雲が立ち込めた。 外野で強いダッシュを繰り返していた大村が顔を曇らせ、ベンチ裏に消えた。右太もも裏付け根部分の痛みが悪化。開幕まで3週間の時点で重いダメージを負った。この日のロッテ戦も欠場した大村は「同じハムストリングやけど、前よりはもう少し下のところ。ダッシュをしていたらだんだん張りが出てきた。肉離れまではいってないけど、無理はできない」と残念そうに状況を説明した。 大村は巨人とのオープン戦が行われた24日、宮崎・生目の杜(もり)運動公園での居残り練習の走塁で最初に張りを訴えた。その後は別メニュー調整を続け、ペースを上げた矢先の再発だった。練習中、報道陣に囲まれていた王監督は「(3月1日の)巨人戦からはエンドランとか実戦的なものが増える。大村も巨人戦からは出られるだろう」と話していたが、試合後はその見通しを大きく修正し、2軍行きを決定した。大村は「今は焦っても仕方ない。もちろん開幕に合わせたい気持ちはあるけど、先は長いんやし。まあ、こんな年もある」とつぶやいた。 井手外野守備走塁コーチは「東京の遠征も屋外(球場)が多いし、おそらく無理だと思う。(帯同すると)やりたくなってしまうし…」と9日からのロード帯同にも否定的な観測だった。気温が低く、故障しやすい条件に加え、大村も実戦的な動きには慎重な姿勢を崩さない。このままオープン戦に出場せず、ぶっつけ本番で試合に臨むことは考えにくく、開幕戦出場は絶望的となった。29日は福岡ヤフードームで患部の治療を受け、球団の開幕用CM撮影に臨むが、残念ながらそのグラウンドに立つのはきわめて難しい。 ソフトバンク移籍3年目の昨季は首位打者争いを演じ、自己最高の打率3割1分9厘をマーク。113試合に出場し無失策で、9年ぶりにベストナインにも選ばれた。プロ15年目の今季はキャリアハイを掲げていたが、開幕前にアクシデントに見舞われた。「昔も3月10日に肉離れしてしまったこともあるしな。下(2軍)で少し(運動量を)落としてやっていきますよ」。大村は気持ちを切り替えたが、名手離脱の報はチームに衝撃を与えた。本多は開幕に間に合うかも!?という情報があった矢先
今度は大村が開幕絶望となりました
今年も開幕からベストオーダーが組めない状態ですね
外野争いは激しさを増すでしょうが、大村の代わりは難しいですよね
これで本多が間に合わなかったら・・・