ソフトバンクのA組がこの日、キャンプを打ち上げた。宮崎はあいにくの雨模様。アップ途中でアイビースタジアムでの練習を切り上げ、選手たちは隣接する室内練習場に移動しての最終練習となった。「雨降って地固まる」とは言うけれど、晴れ晴れしい気持ちでオープン戦に臨めるかどうか。キャンプ総括会見で王監督はルーキー大場など「期待したもの以上」と締めくくったが、同時に懸案の中継ぎ陣については、これといったメドが立っていないだけに先発陣からの転換もあり得ると、手探りの整備であることも明かした。 午後12時半ごろ、恒例の一本締めは選手会副会長の杉内が円陣の中央に進み出て音頭を取った。はんぴドームに威勢のいい手拍子が響いたが、複雑な心境でA組の円陣を見つめる目もあった。入れ替わるように練習にやってきたB組の選手たちだ。室内練習場の鳥カゴに入ってマシン打撃を行っていた的場は、打球音を遠慮してバットを止めた。練習準備に取りかかっていた3年目の荒川は初めて目にするA組の打ち上げ儀式に、悔しさと雪辱を胸に誓った。「来年は、ボクもこの日に打ち上げられるように頑張ります」。将来の正捕手候補は、耳に響いた手締めの音に気合を入れ直した。 雨が降らなければ、見られなかったA組の儀式。B組の選手たちが宮崎を離れるのは28日である。まだまだ「爪」は研ぎ続けなければならない。宮崎に足を踏み入れた日は同じでも「終わり」は違う。午後2時すぎにはA組全選手が球場を後にした。アイビースタジアム内に設置されたトレーニング器機も慌ただしく業者の手で福岡に運ばれて行った。「見送る」立場の荒川は「悔しい」と言った。雪辱のモチベーションは、どこにでもある。この光景を見て、何人の選手が荒川のような気持ちになったかですね
B組は居残りという印象が強いですし、早く上に上がりたいという強い気持ちをもって
開幕までの最後の追い込みをして欲しいです
たとえ開幕に1軍に呼ばれなくても高いモチベーションでシーズンを迎えて欲しいですね