キャンプ最終日。雨天練習場で、ひとり全体練習を見つめた。21日の練習中に左ひざを痛め、大事を取ったが、穏やかな表情からは充実したキャンプだったことが伺えた。

 秋以降、積極的な走り込みで減量に努め、シャープな動きと強じんな下半身を取り戻しつつある。紅白戦などで対峙(たいじ)した強心臓ルーキーの大場も、打球の速さには目を見張った。

 球界屈指の“高給取り”ながら、昨季の数字はあまりにひどすぎた。打率は5年ぶりに3割を大きく下回る2割6分6厘。15本塁打、68打点。レギュラーに定着した99年以降、本塁打と打点は自己最低の数字に終わった。

 優勝を逃した最大の「戦犯」。そんな容赦のないファンの声も甘んじて受け入れた。キャンプ恒例の声出しでは「今年は野球人生を懸ける覚悟」と、強い決意をのぞかせた。

 「本来の動きを取り戻せば、日本のトップクラスのバッターであることは間違いない」と王監督は、昨季の低迷にも打者としての能力には全幅の信頼を寄せる。

 その松中も「昨年の僕とは違う」と口元を引き締める。まさにチーム浮沈のカギを握る男だ。
1年だけならスランプとも言えますが、2年となると衰えてきていると思われても仕方ないです
その評判を覆すには結果を残さないといけません
戦犯と言われるのは期待されている証拠ですし、主力と思われているからだと思います
そんなファンの声援に応えて欲しいですね