ローテ候補メッタ打ちで猛アピール! 福岡ソフトバンクの4年目、江川智晃外野手(21)が6日、フリー打撃で新垣、大隣、水田からサク越え4発。開幕投手も狙う新垣の直球を右中間へ運び、米・アリゾナでの自主トレで培った長打力を披露した。期待の若手の成長に王貞治監督(67)も目を細めた。ともに自主トレをし、叱咤(しった)激励してくれた小久保はリハビリのためアリゾナにとどまっている。その師匠へ、力強い打球と感謝の気持ちを送った。 豪快な4発で定位置奪取を主張した。新垣の快速球を右中間へオーバーフェンス。さらに“第1クールのMVP”大隣には直球を左右へ1発ずつ運んで計2発。「まだまだこの時期ですから。監督(が見ていたの)は意識しなかったけど、アピールになれば」。水田にも1発を見舞い、江川が王監督に仰天のパフォーマンスを披露した。 成長を感じさせる内容だ。今キャンプは右方向に強い打球を飛ばすため、スイングの軌道をインサイドアウトに出すよう意識。その過程で新垣と大隣から右方向にサク越えした。「インパクトが以前より力強くなった。これまでなら球に押されていたが、逆に押し出せるようになった。向こう(右方向)に強い打球が行くのは自信になる」と納得の笑みを浮かべた。 4年目の今季を「勝負の年」と位置付けている。「レギュラーに定着するには、今まで通りではダメ。ガラッと変えないといけない」と徹底したパワーアップに着手。アリゾナでの自主トレでは体幹と下半身を鍛え、体重が82キロから86キロに増加。打球に伸びが加わった。王監督も「体も大きくなったし、力もついてきた。もともとバットを持たせたら意外性はあったからね」と目を細めた。 それでも満足はしていない。「もっと確率を上げないと」。この日も特打に加え、2軍監督時代から指導を受ける秋山チーフコーチに「右肩が下がっている」と指摘され、マンツーマンでティー打撃を続けた。「自分ではレベルスイングができていると思っていた。早く治して次のステップに立ちたい」と意欲的だ。 秋山コーチは「前進と後退を繰り返しながら、少しずつよくなっている。きょうの結果だけじゃなく、継続して成績を出せるようにならないと」と、あえて合格点はお預けにした。 アリゾナに残った小久保からは「メールでキャンプの様子を報告してくれ」と送り出された。メールでも状況は伝えているが、小久保が喜ぶ方法は分かっている。「インターネットとかで、自分の記事を読んでもらうのが一番ですからね」。江川は感謝の気持ちを込めて言い切った。 2人の師匠の期待に応えるためにも、大村、多村、柴原とベテランぞろいの外野手陣に割って入る。外野の競争は激しいですが、一角を崩すぐらいの活躍を期待したいですね
長距離というよりは広角に打つ感じのタイプだと思うので
HRもいいですが、色気を出さずにしっかり打つ事を考えて欲しいですね