鉄腕流を認めさせた! 大場翔太投手(22)が2日連続ブルペン入りし、捕手を座らせて70球を投げ込んだ。完成度の高い投球に王貞治監督(67)も賛辞を送り「無理に止めることはない」とマイペース調整を容認。お墨付きをもらったルーキーがわが道を突っ走る。

 誰もいないブルペンに大場が入る。キャンプ初日と同じ中央のプレートを陣取る。前日チーム最多の119球を投げた主役がこの日は、独り舞台を見事に演じきった。

 「きょうはリリースポイントを確認しながら投げました」。王監督、杉本、高山両投手コーチらが見守る中、立ち投げ15球を含めて85球を披露。「あまり力まんでいいぞ」。杉本投手コーチから声がかかるほど、力感あふれる投球だった。

 前日はネット越しに見た王監督も、この日は黄金ルーキーを“直視”した。ネットを飛び出し、大場の左斜め前方に立つと「試合で使える条件は整っているからね」と、まずは完成度の高さに称賛の声を送った。連投調整も「本人の意欲の表れ。無理に止めることはないよ。トレーナーから(故障の)報告があれば別だけど」と減速指令を出していたが、鉄腕ペースを容認。これには本人も「紅白戦が入ってくれば違うでしょうけど、基本的にはこの調整でやっていきたい」と連投続行を宣言だ。

 即戦力の期待の表れかもしれない。自己流の調整方法を認めた首脳陣は鉄腕に“プロ仕様”への切り替えを勧めた。杉本投手コーチは「打者に打席に立ってもらって意見を言ってもらったほうがいい。この球はいいとか、ダメとかね」と実戦の勧めを説いた。これを伝え聞いた松中も「チームのためになるなら。お互いのためにもなるし」と歓迎だ。

 大場はプロ入りしてから、指摘されたことや自分で気付いた点をノートに記している。「ぜひ聞いてみたいですね。自分でやっていく感覚と周り(の感覚)とは違うでしょうから」。コーチ陣のアドバイスだけではなく、先輩打者からの助言が加われば、ノートにページ数以上の価値が生まれる。

 フリー打撃の登板は早ければ第2クール。シート打撃、紅白戦と打者と相対し、学ぶことで鉄腕がさらに進化することは間違いない。
肩と肘は消耗品といわれる事もありますが
本人も自覚して練習もしているでしょうし、投げて作るタイプですからね
あとは実戦でどれくらい通用する球があるかですね
今のところは前評判に違わぬピッチングで嬉しいですね