ハタチの左腕コンビで1軍切符ダービーだ。大西正樹投手(20)、大田原隆太投手(20)の両左腕が成人の日の14日、新成人として「初昇格」の誓いを立てた。ともに1軍未昇格で迎えた高卒3年目の今季、伸び盛りの2人は互いに「あいつより先に1軍に上がる」とライバル意識を燃やす。

 大西にとって、同い年の大田原は追いかけるべき存在だ。「昨年(8月の)プレ五輪に呼ばれたり、秋季キャンプで星野JAPANとの練習試合に投げたりして、いいな…と思っていた。でも『いいな』じゃダメ。あいつには負けたくない」

 2軍では1年目に6試合、2年目に11試合に登板したが、ヤフードームのマウンドはまだ遠い。昨秋から藤田2軍投手コーチの指導のもとスクリュー、シュート系の変化球マスターに挑戦中。「1月中に感覚を磨き、キャンプでアピールできるようにしたい」と3年目へ一皮むける構えだ。

 一方の大田原も、大西の背中を見てきたという。「入団した時は大西が3歩ぐらい先を行っていたと思う。今は肩を並べられたぐらい。抜けるように、先に1軍に上がりたい。荒川も川口(巨人に移籍)もいるし、競い合いながらやっていきたい」と意識している。

 2軍で1試合登板の1年目から飛躍し、昨季は2軍の先発に定着してチーム最多の5勝。大西がうらやんだ活躍で、今季の先発候補に挙がりそうな勢いだ。「春季キャンプからアピールできるように1月中に肩をつくる。1軍で初白星を挙げたい」と目標を掲げる。

 大西は兵庫県西宮市で9日に、大田原は宮崎県都城市で5日に成人式を済ませ、故郷の同級生から励まされた。身長175センチながら気迫を前に出す大西、191センチの長身からひょうひょうと投げる大田原とタイプは違うが、闘争心の炎は同じ形と大きさをしている。
やっぱり同期には負けたくないと思います
特に同じチームで同じポジションですからね
意識するなという方が無理な話で・・・
2人で競争しながら1軍を目指して欲しいです
今年はチャンスですからね!