ルール・ファイブ・ドラフト(Rule 5 draft)とは、十分な活躍の場を与えられずに選手が半ば飼い殺し状態になることを防ぐために他のチームの選手を指名し獲得できる制度である。名称の由来はMLB規約の第5条に規定されていることから。

毎年12月のウィンター・ミーティング最終日に行われる。メジャーの40人ロースター(選手登録枠)に空きがあるチームのみ参加可能で、その年の優先権のあるリーグのレギュラーシーズン勝率の低いチームから指名権が与えられる。優先権は毎年交互に入れ替わる。

制度の悪用による過剰な引き抜きを防止するため、以下のような規定が設けられている。


規定
ロースターによる制限  
メジャーの40人ロースターに登録されている選手は指名できない。つまり、マイナーリーグの選手のみ指名できる。 
在籍年数による制限  
18歳以下で入団した選手のうち、ルール・ファイブ・ドラフト実施日の時点で在籍年数5年未満(2006年までは4年未満)の選手は指名できない。19歳以上で入団した選手のうち、ルール・ファイブ・ドラフト実施日の時点で在籍年数4年未満(2006年までは3年未満)の選手は指名できない。 
メジャーリーグ・フェイズ  
AAAから指名した場合は、相手チームに50,000ドルを支払わなければならない。また、指名した選手は次のシーズンは全期間メジャーの25人ロースターに登録しなければならない。つまり、ベンチ入りメンバーから外すことは許されない(故障者リスト登録は可)。故障者リストに登録せず25人ロースターから外す場合は、速やかに元のチームに選手を返還し、25,000ドルを支払わなければならない。ただし、返還先のチームが選手の返還を望まない場合はウェーバー公示され、第三者のチームが獲得できる。ただし、第三者のチームがウェーバーで獲得した場合も上記の規定が適用される。 
マイナーリーグ・フェイズ  
AAのチームから指名した場合は相手チームに12,000ドルを、A以下から指名した場合には相手チームに4,000ドルを支払わなければならない。AAからの指名の場合は必ずAAAの、A以下からの場合は必ずAAのロースターにシーズン開幕時には登録しなければならない。ただし、途中でそれぞれのロースターから外れてもかまわない。 
ルール・ファイブ・ドラフトによって移籍した選手
ロベルト・クレメンテ 
ボビー・ボニーヤ 
ヨハン・サンタナ 
ダン・アグラ 
クリス・シェルトン 
スコット・ポドセドニク 
ウィリー・アップショー 
皆さんはこの制度の事を知ってました!?
俺は知らなかったのですが、なかなか面白い制度だなと思って記事にしました

野球小僧という本で、これの日本版模擬ルール5ドラフトをやっていたのですが
吉本と小椋が指名されてました(汗)そしてホークスの指名は巨人の加藤・・・捕手(爆)