松田選手の真剣さに打たれた:進 尚幸
いや~、宮崎はてげ暖かかいぢ。(宮崎はとても暖かいです)秋季キャンプの取材に来て約2週間、僕はばっちり? 宮崎弁も使いこなせるようになりました。若手選手が中心のソフトバンク秋季キャンプ、選手はそれぞれどんな課題や目標を持って練習しているのでしょうか。 キャンプ中盤、練習が終わる夕方ごろに松田選手がカメラマンの作業部屋へ入ってきた。 「僕のバッティングの写真ありますか? あったら何でもいいから見せて下さい」 「あるけど、見ても参考になるんかなぁ、そういうタイミング(参考になるようなタイミング)で 撮ってるとは思えんけど」 新聞社のカメラマンが撮る写真は、基本的に瞬間を要求される事が多い。打者であれば、バットとボールが引っ付いている瞬間、投手であれば指からボールが放れる瞬間の写真。見栄えが要求されるからね。でも、選手たちが参考にするような写真は違うと思う。それは選手が理想とする打球や投球は、その直前の動作が大事だから。力を入れる前の動作。 「いや、何でもいいんです」 そう言った彼の目は、真剣さと希望に溢れて、自信に満ちているように見えた。聞けば、やはり打撃フォームを調整しているんだそうな。翌日からは、バットとボールが当たる前の写真も撮影してあげるようにした。フィルム時代とは違って、データはすぐに見れるし消せる。お金もかからない。僕の撮った写真が、参考になるかならないかは分からないけど、何でも利用して少しでも上を目指そうという気持ちには、心打たれるものがあった。入団2年目のシーズンが終わり、教えられるだけではなく、自分で考えて練習するようになったってことですね。 キャンプはじめに、あるベテラン選手が言った。「プロになった以上、1年1年が勝負。昨年より今年、今年より来年。目標持って練習しないとね」。これってプロ野球だけの話じゃないんだよなぁ。僕も、日々考えて体動かして、目標持って写真撮らなきゃいけないってことだぁ~。頑張ります~。去年悔しい思いをして、今年はある程度やれるという思いもあったと思います
自分の中で可能性が見出せたから、さらに上を目指す気持ちが出てきたのだと思います
言われた事をするだけでなく、考えて練習するようになったというのがいいですね