捕手全員でマスク争奪戦だ-。福岡ソフトバンクの王貞治監督(67)が20日、支配下登録捕手8人全員に、レギュラー挑戦権を与える方針を明かした。2005年オフにメジャー移籍した城島健司捕手(31)の後継者は今年も現れず、王監督も頭を抱えるばかり。「おれはだれでもいい。早く定着してほしい」と、厳しい口調で捕手陣の奮起を促した。秋季練習2日目のこの日はさっそく、来季で3年目の荒川雄太捕手(20)に「プロらしい打球になってきた」と熱視線を送った。 正捕手が欲しい。不動のレギュラーとして扇の要を守ってきた城島が抜けて、来季で3年目。いまだにその「穴」が埋められない現状に、王監督が新たな方針を打ち出した。現時点で支配下登録捕手は8人。その全員にチャンスを与える。 「ウチは捕手がウイークポイント。今はやればやるほどチャンスがあるからね。オレはだれでもいいんだよ。要は、チャンスをものにできるかどうかなんだから」 今季、主にマスクをかぶったのは4人。終盤は打力に勝る田上が先発で起用されることが多かったが、王監督の視線は甘くない。「捕手は守りを二の次というわけにはいかない」。全員を横一線としたうえで、1軍未経験の若手も競争に参戦させる構えだ。 強い危機感が背景にある。今季のチームの盗塁阻止率・188は12球団ワースト。すでに球団は11月の大学・社会人ドラフトの上位指名候補で伊志嶺忠(東京情報大)をリストアップしているほか、トレードでの獲得も検討している。「今年は(支配下捕手)8人? そこは出入りも含めてね」。王監督は補強による血の入れ替えも示唆したが、まずは現有戦力の底上げが欠かせない。 さっそく、この日は荒川に熱視線を送った。8月下旬に右ヒジを痛めて実戦から遠ざかっていたが、ようやく打撃練習を再開。「体つきがしっかりして、プロらしい打球が飛ぶようになった。将来的にメーンにと思わせてくれればね」。城島も1軍に定着したのは高卒3年目。27日からの秋季キャンプで成長をアピールすれば、来春キャンプでA組に抜てきされる可能性も出てくる。 シーズン途中で外野に転向した来季4年目の中西も、王監督の中では正捕手候補だ。「打撃を生かすために捕手から外したが、外野に行って気分が変わったら、またやるかもしれないよ」。競争するメンバーは多い方がいい。もちろん、来春キャンプでのA組入りの可能性も大いにある。 「城島は阻止率もあったし、独創的なリードで相手バッターも戸惑っていた。本多が二塁に定着したように、捕手も定着してほしいね」。文字通り、全員が同じラインに立った正捕手争い。いまだに王監督の口から何度も出てくる「城島」の名を封印できなければ、来季も同じ悲劇が繰り返される。こういう記事が出るという事は、今年1軍でマスクをかぶった捕手に
満足出来ていないって事だと思います
バッティングもそうですが、やっぱり盗塁阻止率がね・・・
名前の挙がった荒川も中西もバッティングが高評価
捕手としての実力は?です
監督は中西の再コンバートも示唆していますが
下でもほとんど捕手として試合にでていない中西を
上で使うなんて無茶だと思います
その辺りも含めて、育成・ビジョンに問題があると思います
個人的には打てる捕手として、中西に期待していたので
捕手へ戻る可能性があるというのは嬉しいんですけどね