虎に追い風だ。中日・福留孝介外野手(30)がFA権を行使し、他球団へ移籍する考えをまとめたことが8日、分かった。移籍希望先は米国球界が最有力だが、阪神、巨人、ソフトバンクの国内移籍も視野に入れており、タテジマの福留が誕生する可能性も十分にある。

 今オフの超目玉選手が腹を固めた。24日にも今季から導入される「故障者選手特例措置制度」でFA権を取得する福留が、他球団への移籍を前提に権利行使する。

 「違った環境でプレーしたい」。かねて福留は親しい関係者にそう漏らしていた。7月に右ヒジ痛を発症、8月には米ロサンゼルスで遊離軟骨除去手術を受けた。約2カ月間の滞在中には、ドジャースタジアムに足を運ぶなど、メジャーの空気に触れ、今後の人生プランをゆっくりと考える時間があった。

 今回の渡米に際し、福留は米国3大エージェント会社のひとつである「オクタゴン」の支援を受けた。同社の元には現時点でメジャー8球団から獲得の意思が寄せられている。特に熱心なのが、日本人選手獲得プロジェクトを立ち上げているサンフランシスコ・ジャイアンツだ。

 同球団は資金難がネックとなっていたが、看板選手のバリー・ボンズが退団することで、福留獲得への支障が消えた。さらにドジャース、マリナーズ、ヤンキース、レッドソックス、メッツ、エンゼルス、パドレスも資金面の準備を整えた。

 ただ、今オフはメジャーの大物外野手のFA移籍が予想されており、福留の交渉は必然的に先延ばしにされる可能性が高い。そこで福留サイドが早い決着を望めば、国内移籍が浮上してくる。

 福留は親しい関係者に希望球団について「国内なら阪神か巨人かソフトバンク。中日残留はすべての交渉が不調に終わったとき」と話している。FA補強を福留1本に絞り込んだ阪神にとって、潤沢な資金力を誇る巨人が獲得に乗りだせば最大の敵になる。また残留を望む中日も4年20億円の大型契約を提示するもようだ。阪神としては金銭面と福留の恩師である星野SDを中心とする人脈を駆使して、何とか獲得にこぎつけたい。

 3カ月ぶりにキャッチボールを再開した福留はシーズン中ということもあり「まだ特に何も考えていない。正式に取得していないので。その時になったら考えたい」と話すにとどめた。だが、決意はすでにFA権行使-移籍で固まっており、日米を含めた激しい争奪戦は必至だ。
まぁ、メジャーなんでしょうけど
ホークスの名前は前から出てるんですよね~
本当に獲りに行くんですかね!?
外野の補強は必要ないと思うのですが・・・