大リーグ復帰を目指し、右ひじ手術後のリハビリを続けていた野茂英雄投手(39)が10月中旬に始まる中南米ウインターリーグに参加することが5日、分かった。野茂は06年6月に右ひじの遊離軟骨除去の手術をして以来、1年以上リハビリを続けて、現在は試合に投げられる状態まで回復した。ベネズエラリーグに参加するとみられる。試合を通してアピールし、来春の大リーグキャンプへの招待を狙う。 1年以上のリハビリとトレーニングを経て、ようやく野茂がマウンドに帰ってくる。メジャー復帰を目指し、10月中旬すぎから始まる中南米のウインターリーグへの参加を決めた。現在は、右ひじの状態も良好でトルネードからの速球もフォークボールも実戦レベルになった。 「ファンに直接伝えたい」との野茂の意向もあり、6日に自身のホームページで詳細を発表する。野茂はドミニカ共和国か、ベネズエラでのリーグ参加を中心に検討してきたが、ベネズエラが有力。同リーグにはかつてマック鈴木投手(32)も所属し、レベルも高い。 ウインターリーグには、メジャーリーグのシーズンを終えた中南米系の一流選手らも続々と参加してくる。はい上がろうとする次代の若手スターらも加わり、年明けには勝ち抜いたチームによるカリビアンシリーズも行われる。激しい競争の中で、野茂の描くシナリオはこうだ。試合勘を取り戻し、結果を出して大リーグ各球団にアピールし来春のキャンプへの招待を得る。さらにキャンプで生き残りメジャー復帰へ。 野茂は現在、米ロサンゼルスでトレーニングを続けている。06年ホワイトソックス傘下の3Aシャーロットから戦力外となった直後の6月に、遊離軟骨を3つ除去する右ひじのクリーニング手術を受けた。「投手を長く続けていれば、こういう状態になることはしょうがないことです」と話していた。 リハビリでの右ひじの回復は、なかなか進まなかった。「きょうは調子が良くて投げることができても、また少し調子が悪くなったりと一進一退の様子」(関係者)だった。野茂は数年前から「40歳以上になっても投げ続けたい」としてトレーニング方法も変えており、今回はサポートするスタッフも含め、復帰時期をいつまでと決めずに体を根本から鍛え直した。春先は、フロリダ州タンパにできた最新設備のトレーニング施設を使い、その後はほとんど温暖なロサンゼルスでトレーニングを続けてきた。ひじ以外は、肩も腰も問題はなく、その右ひじも回復した。 夏には39歳になった。率直にいえば1年以上のブランクを経たベテラン投手がメジャーまで復活する道は厳しい。だがこれも野茂らしい人生。「夢をあきらめるな」と言い続けるのは、ほかならぬ野茂自身だ。日本人メジャーリーガーの活躍の道を開いたパイオニアが、もう1度、夢への挑戦を始めた。久しぶりに見た、野茂の記事
内容はウインターリーグ参加というもので
オフの楽しみが増えました
栄光と挫折を味わった39歳
それでも、今なお夢を追い続ける「強さ」
もう一花咲かせて欲しいですね!