「唐川に次ぐ速球派右腕だ!」

まさにこの言葉がぴったりな投手だ。5回戦の銚子商業戦。リリーフで登場した岩嵜は、140キロ台の直球で、銚子商業打線を抑え込み、見事火消し役を成し遂げた。実は岩嵜投手は1年秋から見ている投手だった。彼が1年秋、つまり05年の秋である。この秋は唐川(成田)が出てきた時期であった、彼も主戦として投げていたのである。当時の印象は130キロ台のストレートに、コントロールよく投げていく投手だった。特に決め球はアウトコースのストレートですばらしい球を放っていた。しかし2年春になると不調に陥り、打ち込まれることもあった、サイドスローにも転向し、彼はもがき苦しんでいたように見えた。しかしこの夏、彼はオーバーハンドに戻し、速球の勢いを取り戻し、スライダーにも磨きがかかってきた。ということで、岩嵜投手を取り上げてみたい。

(投球スタイル)
マックス 146キロ
常時 135キロ~143キロ
スライダー 120キロ台
カーブ 110キロ~115キロ

ストレートのマックスは149キロと聞いているが、サンプルの試合は銚子商業戦なので、この日のマックスにした。常時135キロ~143キロを叩き出すあたりは、高校生トップクラスの速球派だ。今の彼は「マックスを投げようと思えば投げられますよ」というように、力を入れれば145キロ級の速球を投げ込んでくる。千葉県で145キロ級の速球を投げ込むことができるのは唐川と岩嵜だけと思う。
球の勢い、切れ、伸びは並の好投手を圧倒するものがあり、私がみてきた速球派投手でナンバーワンだと思う。
彼の持ち味は横滑りするスライダーである。このスライダーの切れがすばらしい。このストレートとスライダーのコンビネーションが冴え渡っていたのだ!


(右打者の攻め)
外角にカーブでカウントを稼いでいき、追い込むと高めのストレートか、横滑りするスライダーで空振りを誘う。
気になったのはストレートが高めにきていたことだ。速球を押しているタイプで、あまり厳しいコースにきていないのだ。高校生レベルだといいが、やはりプロだと打たれてしまうだろう。これではせっかくの勢いのある速球も意味もない。これが、奪三振数の少なさに表われていると思う。


(左打者の攻め)
内角、外角に直球を攻めていく。追い込むとやはりスライダーで空振りを誘うか、高めのつり球で振らせていく。
時折、どきっとする球を投げることがあり、少々危ない。

しかし準決勝では変化球中心攻めにするなど、上手い投手である。
(フォーム)
非常に躍動感溢れるフォームである。体重移動もしっかりしており、何より最後のフィニッシュが決まっている。186センチの長身から、あの上手投げ。かなりの角度があると思う。投げ方をみれば速球派投手ということが伺える。


(まとめ)
速球、スライダーの切れならおそらくドラフト上位指名候補に入っていてもおかしくない逸材だ。
ただまだ速球だけで押しているという感じが否めない。しかし変化球中心の攻めにするなど、頭の良い投手であり、ただの速球派投手ではないことが分かる。

1年秋に感じたコントロール良い投手から「豪速球右腕」に変貌しており、コントロールのよさが少し陰りが見えていたのが気になった。

伸びしろはまだまだある右腕。ぜひ甲子園で活躍して、プロ入りしてほしい投手だ!
全国に岩嵜の名前が騒がれることを期待したい!
いろいろ調べましたが、ストレートの伸び・スライダーのキレがいいみたいです
ただ、落ちる球種がないので、いまのままでは苦しいかもしれませんね
コントロールに関しては見てないので何とも言えないのですが
悪いという事は無いと思います

オーバースローに変えて球速が上がったストレートですが
阪神の球児は、M字のように両腕を跳ね上がらせる事でストレートの球速が上がったそうです
岩嵜のフォームをこのような形なので、ストレートが急激に速くなったみたいです
ただ、下半身の使い方に改善の余地があるみたいで
修正すれば上半身の良さをさらに活かせるとの事です
下半身が安定すれば、フォームのくせも修正出来て、良いストレートが投げれそうです
見た目は高卒って事もあるでしょうが、ちょっと細身の印象を受けます
その分、長い腕をしならせて投げれたらいいのですが
まだ上手く使えてない印象です

その辺りを修正出来れば、2・3年後には1軍で投げているでしょうね