王貞治監督(67)が巻き返しへ「聖域」なき改革方針を打ち出した。仙台から福岡への移動日となった20日、今後の選手起用に関し「これからは体調のいい者を使っていく」と明言。故障を抱えていたり、不振にあえいだりと、苦しむ主力の状態を見極める一方、若手も積極的に投入することで、極貧打線を生き返らせる。 なりふりなど構ってはいられない。首位攻防の日本ハム戦で3タテを食らったばかりか、楽天にも負け越して3位に後退。投打にメロメロでBクラス転落の危機も迫る中、王監督が決意の改革プランを打ち出した。 「城所もいいものを持っているんだからね。経験は大切だが、これからは体調のいい者を使っていく」。19日の楽天戦では外野に城所、井手、辻を起用。勝利には結び付かなかったものの、城所がプロ1号を放つなど猛アピールした。こうした若手の積極登用が今後も例外ではないことを、強い口調で示した。 残り36試合での方針転換。背景には誤算だらけのチーム事情がある。外野でいえば大村が左背筋痛で戦列を離れ、多村は故障がちのうえに打撃不振。柴原もスランプに陥っている。首位日本ハムにこれ以上離されないためにも、経験ばかりに頼ってはいられない。 「同じメンバーで戦うのは理想だけど、今のウチは過渡期。巨人のV9時代みたいに固定メンバーで戦えると強いが、その後がしんどかったからね」。次世代も見据えた若手起用が、ベテラン勢へのカンフル剤につながれば一石二鳥。王監督が唱え続ける「総合力」で苦境を脱するつもりだ。 楽天戦では城所のほか辻は堅守でもり立てた。井手や荒金らも今後、出場機会は増えそうだ。「チーム事情もあるし、若いやつらはチャンスだと思ってどんどんいいものを見せてほしい」と秋山総合コーチも期待。若さと勢いに託して巻き返しのうねりを起こす。ここには外野の選手の名前しかありませんが
スランプといえば、松中・・・
松田・江川・吉本と内野も外野も元気の良い若手がいるので
どんどん使っていって欲しいです
ここ数年、固定メンバーで戦ってきたツケが回ってきています
常勝軍団西武の強さは下から若手があがってくるところです
2軍での育成自体にも問題があるのかもしれませんが
ホークスは下からあがってこないですからね・・・