怪物を追い込んだのは身長193センチ、ホークス一の巨漢だった。先頭柴原が二塁打で好機をつくり出した4回無死。カウント2-2から田中の外角121キロのカーブを引きつけてたたくと、打球は豪快な放物線を描いて左翼席へ。「いつも通り強い打球を飛ばそうとした結果だ」。ブキャナンの11号2ランで試合は完全に決したはずだった。

 松中が初回に直球を完ぺきにとらえた一方、変化球を打ち砕いた中押しアーチ。照準は絞っていた。中飛に倒れた第1打席で打ったのは外角スライダー。続いて緩いカーブを狙って一発だ。川根スコアラーは「田中は夏場になってスライダー、フォークなど変化球がほとんどになっている」と分析。勤勉助っ人は疲れの見えるここ数試合の配球傾向につけ込んだ。

 心ない? 激励にも燃えた。「練習中、(楽天)リックに『頑張ってホームラン打てよ! 』と言われていたんだ」。相手は目下リーグ首位打者とはいえ、本塁打は3本。「今日打てという意味じゃなかったろうけど“約束”を果たせて良かったよ」。既に2ケタ本塁打を放ってきた意地を見せたことには納得顔だ。

 一転、追う展開となった6回も先頭で初球スライダーをとらえ右越え二塁打。続く本多の中飛で巨体を揺すり、果敢に三塁を陥れた。球宴後8試合で打率・400、3本塁打、11打点。スライディングで土にまみれた右足を引きずり、目をギラつかせて移動バスに乗り込んだ「Mr・サマー」の存在が、仙台で続く悪夢から必ずタカを目覚めさせる。
ホークス課題の6・7番の柴原・ブキャナンの当たりが出てきたのは大きいですね
クリーンアップにも当たりが戻ってきているので
最近は点を取れるようになりました(相変わらず下手ですが)
あとは中継ぎの整備さえ出来れば、混戦から抜け出せるんですけどね~