ソフトバンクの連勝が「7」で止まった。選手サロンへ真っ先に引き揚げてきた王監督が、開口一番、言った。「あ~、5点が痛かったな。西山はやっぱり6回はちょっとへばっちゃったな。見抜けなかった」。先発西山を続投させた6回表を悔やんだ。
 西山はこれが今季2試合目、プロ通算3度目の先発だった。5回まで4安打2失点で、投球数は106。同点で迎えた6回、先頭の北川にストレートの四球を与え、続く阿部真に右前安打を許し、降板した。「6回から球威、制球も乱れた。球数が多かったでしょ? 頭から代えても良かった」と王監督。無死一、三塁から2番手のニコースキーが連続四死球であえなく勝ち越しを許した。王監督は3番手の柳瀬を球審に告げると、そのままベンチ裏へと姿を消した。
 3番手柳瀬もオリックス打線を止められず、この回だけで5失点。2回に小久保が、23号2ランを放ち、5戦連続で先制していた。先制した試合は8連勝中。その勢いも、6回までに3投手で8四死球という自滅で、手放した。「小久保の本塁打で幸先いいと思ったんだけどなあ。その後が取れなかったしね。しょうがないね。やっぱり10連勝、20連勝したいけど、そうもいかない」と王監督は気持ちの切り替えに努めた。
 日本ハムも敗れ、同率首位は変わらないが、何とも後味の悪い黒星だった。調子を上げてきた打線とは対照的に、投手陣は左脇腹痛の先発新垣の離脱、「勝利の方程式」の未完成、と不安材料がそろう。試合後、王監督はニコースキーの2軍降格、小椋の緊急昇格を即決した。「頭を切り替えて、また行きましょう」と言い残し、王監督は会見を切り上げた。2日には新垣の代役としてルーキー大隣が先発する。苦しい台所事情を救う救世主となるか。

 ソフトバンク杉本投手コーチ(先発西山の投球に)「6回は迷った面もあったが、西山に期待した。やはり球数が多い。中継ぎを含め、この1球で決められない制球力の弱さが出た。
ニコースキーは当然の結果でしょうね
2軍で調整して、もう一度上がってくるか・・・
小椋も制球に難ありですからね(汗)
左は本当に辛い状況ですね