きょう31日のオリックス戦(ヤフードーム)に先発する福岡ソフトバンクの和田毅投手(26)が30日、入団以来5年連続の2ケタとなる今季10勝目へ“一発快投”を誓った。勝てば、1965年のドラフト制導入後、史上6人目の快挙。オリックスには通算21試合で11勝4敗1分けと相性もバッチリだ。現在、6連勝中の王ホークスは首位日本ハムに1ゲーム差と迫っているだけに、節目の数字到達で、5月25日以来、67日ぶりの首位奪還を引き寄せる。 心のなかで闘志を燃やした。プロ野球史に残る「節目の白星」まであと1勝。自身、3連勝中と絶好調で迎えるオリックス戦に向けて死角は見当たらない。そうそうたる名前が連なる大投手の仲間入り。和田は足踏みなしで一気にカタをつける意気込みだ。 「10勝目? 1つの区切りではあるけど、10勝したら終わりってわけじゃない。でも、あと1勝で10勝目ということは、1つずつ(白星を)積み重ねてきた結果ですからね」。慎重に言葉を選んだが、心に刻む合言葉は“一発快投”。それしかなかった。 球史に名前を刻むチャンスを逃さない。2003年の入団以来、昨年まで4年連続の2ケタ勝利を達成。ホークスでは同じ背番号「21」だった故杉浦忠氏が1958年から7年連続でマークして以来、久々に「新人からの連続2ケタ勝利」を4年続けた快挙だった。 そして今季はここまで9勝6敗。8日の西武戦から3連勝で5年連続に王手をかけた。10勝目を飾れば故杉浦氏の球団記録にまた一歩近づく。さらに65年のドラフト制導入後に限れば、鈴木啓示(近鉄)や江夏豊(阪神)、堀内恒夫(巨人)=所属はいずれも当時=らわずか5人しか成し遂げていない「大記録」に並ぶことになる。 頼もしい数字も左腕の背中を押す。今季、オリックスには1勝1敗だが、防御率は1・64。通算成績なら21試合で11勝4敗1分け、勝率・733と抜群の相性だ。それでも和田は「オリックス打線は(バットが)振れている印象ですね」と要警戒マークを付けた。 なかでも“障壁”になる危険性があるのはローズの存在だ。後半戦6試合で計20打数11安打、打率・550で6本塁打と大当たり。和田は「内角を使わないと。外角ばかりではやられる」。今季は6打数1安打、打率・167と抑え込んでいるとはいえ、楽観はできない。高山投手コーチも「ローズ? 試合前のミーティングで徹底的に時間をかける」と要注意マークを強調した。 球宴をはさんで6連勝中の王ホークス。首位日本ハムに1ゲーム差まで迫ってきた。「チームの雰囲気もいいし、この流れのなかで投げられるのはうれしい。感謝しながら投げたい」。今季は5月2日の楽天戦で連勝を「9」でストップさせた“前科”がある。自身の大記録、そしてチームの67日ぶりの「奪首」を目指し、雪辱を期す左腕がマウンドに上がる。シーズン当初から打線の援護が無かった和田ですが
最近の打線は調子が上向きで、相性から見ても2ケタ勝利の可能性はかなり高いと思います
今のチームの勢いにのって、球史に名前を残して欲しいですね!!