まさに「鷹の祭典」だ。ソフトバンクが、39日ぶりに2位に浮上した。監督車に乗り込む王監督が、本音を漏らした。「いい流れをつくりたくて、つくりたくて仕方なかった。ようやくそうなりつつあるけどね」。今季88試合目で初の先発全員安打、2試合連続の2ケタ安打に今季5度目の2ケタ得点。王監督が待ち望んだ猛打爆発で、後半戦連勝スタートに成功した。
 クリーンアップがゲキに応えた。2点を追う2回。小久保が21号ソロ本塁打で反撃ののろしを上げた。「あの小久保の本塁打が大きかった」と王監督。後半戦開幕前、王監督は多村、松中、小久保の「TMK」クリーンアップに、シーズン前に課した「100発指令」を再び、口にした。中軸の奮起なくして、逆転優勝はない、という考えが根底にあった。3回には多村、松中の連続適時打で逆転に成功した。TMK砲がそろって打点を挙げればチームは8勝1敗。クリーンアップでの全員打点となれば、8勝0敗だ。
 「投手がマウンドに上がる度に点差が開くから、投手は楽に投げられる。今日は理想的な攻撃ができた」と王監督も留飲を下げる攻撃は、何も猛打だけではない。9番山崎は3度の犠打指令すべてに、キッチリと応えた。「山崎みたいにバントも決められる。前半戦はそういう失敗も多かったが、この流れをよりいいものにしたい」と王監督。今3連戦限定のサードユニホームで試合に臨んでいるが、前半戦と変わったのは容姿だけではなかった。
 後半戦開幕前夜、23日の決起集会。東京本社からは笠井オーナー代行が日帰りで選手の激励に駆け付けた。「誰1人、優勝をあきらめていない。選手全員が逆転優勝だ、という雰囲気だった。本当に心強く感じた」。そのムードを誰よりも感じたのは王監督だった。「ビールをたくさん飲まれて、監督も手応えを感じていたのでしょう」と笠井代行。その手応えは2連勝に表れた。ソフトバンクが、首位追撃態勢を完全に整えた。
先発全員安打が今期初というのが意外でした
誰か1人が打たない試合はあったのですが、全員安打は無かったんですね
昨日の試合は完全に流れがホークスに来ていました
その流れを自ら逃す事無く、このまま首位奪回して欲しいです
打線自体は復調気味ですが、松中・・・
ヒットは出るものの、打球が上がらない・ファールゾーンに飛ぶ・・・
まだまだ絶好調の時に比べれば見劣りしますが
今年はHRを捨てて、チームバッティングに心がけ打点と出塁率を上げることを目標にして欲しいです