第89回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は21日、福井、高知で開幕。40大会で259試合が行われた。千葉大会では成田が延長10回にサヨナラ勝ち。プロ注目右腕の唐川侑己投手(3年)は2安打無失点で13奪三振と圧巻の投球を披露した。22日は44大会で294試合、南北海道と秋田で決勝が行われる。 これぞ大黒柱だ。エース・唐川が大車輪の活躍でチームを救った。打線が沈黙する中、7回1死までパーフェクト投球。「負ける気はしなかった。点を取ってくれるまで待っていようと思った」と持ち前の強心臓で10回を2安打無失点13奪三振。サヨナラ勝利を呼び込んだ。 初回からMAX146キロの直球を中心にスライダー、カーブを巧みに使い分けた。7回1死から味方の失策で初の走者を許したが、慌てずに次打者を遊ゴロ併殺打。8回2死から初安打を許した後も「ディフェンス面には自信がある」とバックを信じて投げ続け、三塁を踏ませなかった。 打席でも魅せた。延長10回、先頭で中前打を放つと、送りバントで二塁に進み、広田の右中間二塁打でサヨナラのホームイン。「劣勢なのでなんとか出ようと思ったらヒットになった」と舌を出した。打撃練習は月に2、3回程度。「バッティングは好きじゃない。打てないから面白くないので。やっぱり投げる方がいい」と苦笑いを浮かべるが、この日は5回の右前打と合わせて3打数2安打の活躍。中学時代に主軸を務めていた潜在能力を存分に発揮した。 尾島監督は「予想以上に苦戦した。最悪の展開も予想したけれど、エースがきちんと仕事をしてくれた」とねぎらった。19日の初戦・麗沢戦と合わせて14回無失点。安定感抜群の内容に、視察したソフトバンク・笹川スカウトも「延長を見据えてペース配分もきっちりしているし、弱点が見あたらない」と絶賛した。 唐川のグラブの内側には「No・1右腕」の刺しゅう。「ちょっと調子に乗って入れてみました」と笑うエースが、真の“No・1右腕”へ、また一歩前進した関東NO1どころか、今年投手の中でも間違いなくトップクラスの唐川です
ただ、打線の援護が無く苦戦を強いられてる成田ですが・・・
笹川スカウトが見に行ってるように、ホークスの指名予定選手の1人です
打線の援護が無くても好投する唐川、まさにホークス向きです(笑)