今季最大のピンチに立たされている福岡ソフトバンクが「1番・川崎」で逆襲に転じる。右手中指骨折で戦列を離れていた川崎宗則内野手(26)が7日、ヤフードームで行われた1軍の全体練習に緊急合流。広島戦(広島)が行われるきょう8日に出場選手登録され、定位置のショートで即スタメン復帰する。得点力アップへ、首脳陣は首位打者の大村を「6番」に置いた新オーダーの検討に入っており、注目の川崎は「1番」が濃厚。大幅な打線の組み替えで、苦境を打破する。

 予想もしなかった大ピンチで、帰ってきた背番号「52」が究極のカンフル剤となる。首位ロッテとのゲーム差は今季最大の4・5。王座奪回へ、デッドラインに立たされたホークスが打線を大幅改造して、苦境突破を図ることになった。

 「川崎? (スタメンで)使いますよ。万全でないかもしれないが、レギュラーとしてずっとやっていたわけだから」

 交流戦で貯金5をノルマに課しながら、まさかの低迷にあえぐ王ホークス。かつてない緊急事態に、王監督は1軍昇格を前倒しして、リハビリ中の川崎を招集した。さらに、広島戦からの即スタメン起用を明言。定位置のショートで戦列復帰させる方針を口にした。

 王監督が「ここ何年かで久しぶりにどん底の状態」と表現するチームの現状。その1番の要因は得点力不足だ。交流戦12試合の平均得点は2・6。かつての同僚だった寺原と工藤の両先発を攻略できずに連敗した横浜戦は、主軸のTMK砲が打点ゼロと沈黙した。

 きょう8日からのビジター4試合(広島、阪神)はセ主催のため、指名打者が使えない。このため、首脳陣は複数の攻撃オーダーを現在検討中だ。なかでも、・390の得点圏打率を誇る首位打者の大村をクリーンアップトリオの直後の6番に置き、ポイントゲッターとしての役割に期待する案が浮上している。

 そうした場合は川崎がトップに入り、本多との俊足1、2番コンビを組ませることになる。左太もも裏に“爆弾”を抱える大村の体調も考慮しての新オーダー。8日の高橋に続いて、あす9日はエース黒田の中5日先発も予想される。4番松中が長期スランプにあえぐ中、1番川崎と6番大村をキーパーソンに、ストロング打線のテコ入れを断行する可能性が高い。

 「とにかく打てないからね」。王監督の表情も険しいままだ。ロッテと日本ハムの快走とは逆に、これ以上の後退は許されない。文字通りの背水の陣で戦う中国路。百戦錬磨の勝負師が選択した「起爆剤」が今季の王ホークスの命運を握る。
川﨑の昇格に伴って、打線はどうするのか!?と思っていましたが
大村6番・・・どうなんでしょう!?
クリーンアップが打てなくて、チェンジになる事が多いので
大村をその後ろに置いてもポイントゲッターとなれるのか!?
それなら9・1・2番で点を取る形の方がいいと思うのですが・・・
今日の試合の結果次第では違う打順になるかもしれないので
まずは今日の試合に勝つことですね!