ソフトバンク王監督が誇らしげに笑った。「去年の半分? そうらしいね」。3発のアーチで、今季のチーム本塁打数は41本。昨季、136試合で82本塁打を放ったが、今季は37試合で早くも半分に達した。「去年の野球を踏まえて、今年はこういう形をつくってきた。そんなのが生きたね」。3本の本塁打は、いずれも昨年はチームにいない、新戦力が放った。 まずは多村が初回に先制弾を放った。4月21日の日本ハム戦以来、17日ぶりの4号ソロだ。左太もも裏痛を再発し、4日の西武戦からスタメン復帰し、5日から3番左翼で出場し始めたばかり。それでも「チームが勝ったことが一番。カードの頭、初戦を取れたことが1番ですよ」。昨年、最下位の横浜からトレードで移籍。勝利に飢えていた「ハマの大砲」は、チームの23勝目に価値を見いだした。 2回にはブキャナンが7号2ランを放ち、6回には小久保が11号ソロを左翼スタンドに放った。「もう連休は終わった、と今日は言い聞かせてたからね」。黄金週間の9連戦は2本塁打を放ちながら、32打数4安打の打率1割2分5厘。「おれのバットが連休に入った」と自嘲(じちょう)気味に話していたが、これで通算332本塁打。史上26位のヤンキース松井の日本での本塁打記録に並んだ。昨年、プレーオフ第2ステージ、わずか1点しか奪えなかったソフトバンクが、その変容ぶりをどさん子に見せつけた。例年に無い大型補強をした今年ですが
今のところ、打線もつながりを見せて去年との違いを見せてくれています
去年は苦労した3番に多村が入り、5・6・7番も去年とは破壊力が違います
さらに森本・田上も現在は好調で、その影響もあって
クリーンアップの好調につながってると思います
このまま、評判どおりの活躍をしてくれば今年は優勝間違いなしだと思います