今後へ向けた決意表明だった。4度目の挑戦でつかんだホークスでの初勝利。ナインから手渡されたウイニングボールを、ガトームソンは惜しげもなく三塁側スタンドに投げ込んだ。

 「ファンのみんなにボールをプレゼントしたかったんだ。ホークスでの1勝目だから特にうれしい。これからも、どんどん勝っていきたい」。右手首打撲のブランクを経た16日ぶりの先発で、8回を5安打1失点。やっとスタートを切った感慨を言葉と行動で表した。

 「鬼門」を乗り越え、波に乗った。1回、2者連続三振を奪うなど3人でピシャリ。4回まで6三振を奪ってゼロ封した。過去3度の先発では3回までに失点。立ち上がりに弱いというレッテルを一掃した。5回1死三塁で、後藤に同点適時二塁打を許したが、最少失点で踏ん張った。

 試合前のブルペンでは42球を投げた。通常は30球前後の球数を増やして暖気運転。右肩には保温クリームをたっぷりと塗り込んだ。過去3度の失敗を繰り返さない。入念に準備した。今季、自己最速の151キロの直球にスライダーなどを織り交ぜた103球。日本での自己最多にあと1と迫る8三振を奪った。

 26日に斉藤和が右肩の筋疲労で出場選手登録を抹消された。「カズミは投手陣のリーダー。早く戻ってきてほしい」。5月6日の西武戦まで続く9連戦の初戦の上、その後は6連戦が2週間続く。先発陣の台所事情は苦しい。早く安定感を取り戻し、チームに貢献する意気込みだった。

 「力任せじゃないのがよかった。ガトームソンは(斉藤和の)代役じゃない。初勝利は遅いくらいだが、これで気楽に自分の投球ができるんじゃないか」。開幕から約1カ月待った朗報に、王監督はうなずいた。

 これでヤクルト時代の2年間を合わせ、京セラドームで3連勝。甲子園も入れたら5戦4勝と関西での“不敗神話”を継続だ。「ずっと大阪で先発したいね」。冗談も飛び出した背番号43が、タカ投を支えていく。
個人的には初勝利よりも、内容重視でした
記事内にもあるように立ち上がりが不安定で早い回に失点し
投球テンポも悪く、野手にも影響してたと思います
今回の登板の為に、ブルペンで多くなげ、保温クリームを塗り
前準備をしっかりした事で結果が出ました
今後も同じように調整して、今日みたいなピッチングをしてくれればいいのですが・・・
前回までのガトーが本物か、今回のガトーが本物か
9連戦3カード目の西武戦の投球でわかるでしょうね!