西武の裏金問題究明のために設置された調査委員会(池井優委員長(72)=慶大名誉教授)が4日、都内で中間報告を行い、新たな裏金の存在が公表された。2005年の「倫理行動宣言」以前にアマ関係170人への謝礼や5選手への計6160万円の支払いのほか、新人との契約金にも約12億円も過払いがあったことが判明。それらの総額は約14億円にも上ることが明らかになった。裏金発生の背景として「他球団に後れを取るわけにはいかない」とのスカウトからの報告もあり、今後、問題が他球団に波及する可能性も出てきた。 3月14日の発足から計6回の会合を開いた調査委員会。これまでスカウト関係者、経理担当者、社長以下の管理職ら球団関係者ら22人からのヒアリングや、経理関係帳簿類、スカウト関係書類等を精査、分析した結果、球界全体にはびこっていた裏金体質の一端が明らかになり始めた。 池井委員長が、まず報告したのは高校、大学・社会人野球の監督ら、西武に入団した選手の関係者計170人への謝礼金等の支払いの事実だった。 金額は1人あたり10万円から300万円ながら、中には、1000万円の謝礼金もあったという。支払いは商品券もしくは現金で行われ、年間合計では約500万円に及ぶ。単純計算で、球団創設からの27年間で1億3500万円という額になる。 ヒアリングを受けた担当スカウトは裏金を支払った動機として「こうした行為は他球団においてもやっているのではないか。だから、仕方なく自分たちもやっていた」と述べたことも報告書には記載されている。また、アマ側から支払いを要求されることもあったということも報告された。 これらの支払いは、社長ないし代表以下の管理職の決裁を得て行われており、スカウト個人ではなく、球団ぐるみでの行為だった。会計処理はスカウト活動(交際接待費)としてすべて帳簿処理されていた。 また、倫理行動宣言以前に、すでに明らかになっている清水、木村両選手以外の5選手(うち1人は外国人)にも契約前に金銭を供与していた事実も判明した。 このうち2人は当時学生で、日本学生野球憲章の第13条に違反している。5選手への合計金額は6160万円で、1人あたりの金額は30万円から約2800万円。この支払いについてもヒアリングを受けた担当スカウトは「他球団に後れを取るわけにはいかない」との思いで行為に及んだと説明したという。 調査委員会はさらにヒアリングと資料分析を行い、遅くとも今月20日までには球団に最終報告書を提出する予定。だが、西武のみならず、プロ球界全体に不正がはびこっていたことが“暴露”されただけに、衝撃は大きい。西武の最終報告を持って幕引きとなるか、どうかは混沌(こんとん)としてきた。まぁ、西武の言い分もわかります
西武だけがやってるとは思えないですからね
西武のこのやり方は故根元氏のやり方だったみたいですね
という事は、ダイエー時代のホークスも間違いなくやってるものと思われます
ただ、倫理宣言以降の話だけに限定すれば他球団がやってたかは不明ですね